今週は塗装に集中したり、はたまた北アルプスに行ったりと忙しなく過ごしておりました。
なので工房での写真はバインデインング加工の時に撮ったものだけ。そのシーンの回顧録です。

この写真じゃ全くもって分かりにくいですが
虎杢メイプルバインディング
手曲げ後のショットです。

しばらく(30分くらい)型枠に嵌めておきます。
テープカッター自作しました。
使いやすい。

その間に溝の加工をします。
この裏板側の溝の加工、専用のジグが必要です。
なぜなら真っ平な表板と違って裏はドーム状。
ドーム面に垂直の溝を作るためのジグですね。

ウッドバインディングの設置が完了しました。

日曜の午後7時。
隣町の行きつけの酒屋さんで買っておいた地酒を頂きました。これで「うたしろ」と読みます。佐渡の地酒です。意味は佐渡に流されていた順徳天皇から見事な歌を詠んだ者に与えられた土地のことを「歌代」と呼んだそうです。その土地に根付いた固有の苗字、雅楽代。この酒蔵の経営者兼杜氏の加登さんは確かまだ30代の若い方。東京で金融をやっていた方が一転、この酒蔵で陣頭指揮をとっています。
⇨天領盃酒造 https://www.niigata-sake.or.jp/interview/k14.html
「新しいことに次々挑戦したい。そう思っていた時もありましたが、それは違うと気づいたんです」
実質半年しかない年間の酒造りの期間において沢山の品種に手を出していてはとてもトップランナーの蔵元には追いつけない。同じ銘柄を同じ期間で繰り返し醸すことで成長スピードを倍増させる。そういう理念で取り組んでる甲斐あってなのかわからないけども、エンドユースである僕の舌には間違いなくフレッシュで、でも立体的な甘さのある奥深い生き生きとした酒に感じる。
大手酒造メーカーにはない「地酒、蔵元」の世界と僕のような零細個人製作家にはどこか相通ずる生き様を感じるんです。とことん拘って、素材に対峙して磨き上げていく工程は多分同じ。目的はただ一点、エンドユーザーにこの努力を受け取って頂きたいと言うこと。と、書けばかっこいいけども実際の日々の仕事でははっきり言ってしょーもない失策につぐ失策の山っていうのが現実です。笑
先日カルチベイトウクレレさんに発送したコンサートウクレレの販売ページです。よかったらチェックお願いします。

朝陽に染まる槍ヶ岳
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