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今週の製作日誌

毎日暑いですね。

 

今週は塗装と木工を並行して進めてきました。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塗装組もようやくトップコートを終えて一週間の乾燥期間へ。何年やっても塗装はほんとに難しい。色んな会社の塗料を試してきて結局最初に使っていた玄玄化学に戻ってます。スプレーガンはずっとアネスト岩田社製、今使ってるのは3代目です。いっぺんに何本塗装するかでスプレーガンの選択肢も変わってくるんですがうちは少ないので二番目に小さいのを使ってます。なので塗料カップも重力式です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハワイアンミロテナー

 

 

 

    このミロはハワイでは臭いがあまりないので食器に、はたまた昔は戦闘用のカヌーに、さらにカメハメハ王邸宅の周りに植えられたりと島の文化に深い繋がりをもつ木だそうです。ファインウッドの森さんから聞いた話では浜辺に生えていて和名をサキシマハマボウと呼ぶそうで、その名の通り日本でも先島諸島の浜辺に生えているとのこと。ハワイでもコアやマンゴーに次いでよくウクレレに使われるそうです。俗名でパシフィックローズなんて呼ばれてますが実際に手にとって製作した印象としては決してインドローズのような重みや硬さはありません。どちらかと言うとマンゴーとコアの間くらいの比重の印象です。無臭と説明しましたが研磨するとほのかに(わずかに酸っぱ目の)バラの香りがしました。なんと言うか上品な匂い。で、今回のテナーのサイドバックにミロを使いましたがこの軽快な感じだとたぶんオールミロボディでもいけるんじゃないかな。今度オールミロでソプラノ作ってみようかと思います。また楽しみが増えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイルドマンゴー製ボディの360タイプ1

 

こちら工房直販用に製作している野生マンゴーソプラノロングです。個人的にはよく見かける白っぽいプランテーションマンゴーよりもこっちの見かけはコアに近い野生マンゴーの方が好きなんです。なぜって音が良いから。植林マンゴーは柔らかくてふにゃっとした反射をするけどこいつは違う。コアほど硬さはなく程良くカラッと返してくる印象。野生なので植林マンゴーに比べてほとんど流通がない希少材。珍樹ハンターのファインウッド森さんに無理言って蔵出しのフリッチ材を送ってもらったストックがまだたくさんあるので今後ポツポツと直販で作りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上がタイプ1、右がタイプ2、左がタイプ3、真ん中にヘッドのテンプレートです。ここ2年間の間にマイナーチェンジを4回重ねて今このデザインに至りました。最初からどうしてこのシェイプを描けなかったのかとマイナーチェンジの度に思うわけで。そのシェイプですらいずれまた過去のものになるんだろうとも思う。こういうデザインの感覚の成長過程って多分、徐々に成熟していくものなんだろうな。産みの苦しみとも言うか、クリエイティビティが育っていくというか。いきなりこのラインは描けないし、そのアウトラインを描いていたその頃はそれで良いと信じてたりする。けども何年か経つとそれがあり得ないラインにしか見えなくなる。何でだろ。ぶつぶつぶつ…。

 

何をごちゃごちゃと言ってるんだって感じですが(汗


こんな独り言をしょっちゅう工房で呟いてます。

 


来週からブログの更新は月曜日になります。日曜は仕事終わりに書いてるんですがいつも眠くなって文章が纏まらず後で追記してました。いや、だったら無理せず月曜日にアップすりゃいいではないか。今更気がついた次第であります。なのでこれまでの「今週もお疲れ様でした」ではなく

 

 

今週も頑張って参りましょー!

ではまた月曜日に👋