
ソロツアースタート前に工房にてナットの調整完了
6/28 (土)岐阜公演 中津川ヒビホド...
6/29(日)鎌倉公演 クワイエットヴィレッジ
7/5(土)大阪公演 ウクレレショップオハナ
7/6(日)愛知公演 cobaco ne cobaco


会場「ヒビホド...」オーナーの明子さんとセッション
実は明子さんもAncestor's

何度聴いても癖になる曲だらけの友紀ソング。先月バンド編成で厚みのある楽曲を鑑賞した上でのソロライブ。「違った味があって」と言うのが普通かもしれないけどそうじゃなかったです。バンド編成にせよ、友紀さんソロだとしても不思議と全く同じ厚みを感じるグルーヴでした。どう表現すればうまくお伝えできるのかわかりませんが、迸ってる「気」がむしろ増していると言いますか。ベースのケンシさんもいない、ドラムもキーボーディストもいない。コーラスもいない。あの贅沢な空気感を知っていると果たして一人で再現できるのかと正直勘繰ってました。魂のこもった声が真っ直ぐに飛んでくる。んでもって2台目の友紀テナーがとってもあったかい音でこのソロライブに花を添えている。1台目テナーはソリッド感のある電気加工に向いたジャキジャキサウンドに合ってると感じました。曲によって上手く使い分けられていて、聴いていてほんと楽しかったです。あっという間に二時間強が終わってしまいました。

友紀さんのライブを見に行くたびに思う。これほど製作者冥利に尽きる、贅沢な時間はないです。
目の前で繰り出されているウクレレの音は全部、自分が作ったもの。しかも納得のいく音。目を瞑って聴いていて、「あ、今の1弦の10フレットの音(ソ)めっちゃ気持ちいい」とか。そこの3弦の流れとメロディラインの絡みが堪らないとか。今のローポジクォーターチョーキング、ナット深めに切っといて良かったとか…どう考えても他のギャラリーとは全く違う方向でライブを堪能していました。あれだけスピーディで厚みのあるバッキングをしつつ右手の動きや力の具合がかなり繊細なのはいつも驚きます。何せ友紀テナーは2台とも12フレットで弦高2.2mm。しかも太いナイロンのEJ65T。普通に弾いたら確実にビビります。それがそうならない。このライブの前日にウチで呑んだときにもこの話になったんですが楽器に愛を持って接する姿勢があればスペック云々、楽器がこっちに合わせてくれるべきだなんて考えない。弾く側がリスペクトを持って、自信を持って大事に楽器と付き合って行くべきだと彼は言ってくれました。弦高を自分好みにする代償を自分で受け入れた上でそれに合わせて弾く癖がついている。何だか胸が熱くなる話でした。いや、ほんとに幸せな時間だった。どんだけでも調整付き合いますよ。友紀さん、いつもほんとにありがとうございます。
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