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今週の製作日誌

長い長い塗装工程。やっとバフ磨きまで来ました。今月は雨がちで中々思うように塗装が進みませんでした。

ラッカー塗装はウレタンと違ってものすごく手間と時間がかかります。でもラッカーが好きな理由があるので手間暇かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーダーテナー、塗装工程を終えてブリッジ製作。こちらは艶消し塗装。

テナーも少しずつオーダーが増えてきました。嬉しいことです。

 

塗装組4本の仕上げをしつつ次の木工に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーダー表を確認しながら次のロットの木材を製材。

そしてテンプレートを当てて罫書きしています。この時が結構好きです。完成してからこのシーンの写真を見返すのも好きです。

 

 

いつも完成を迎えると表も裏も側もただの板状だったこのシーンを見返します。自分でもいつも感心してしまう。あの板がこうなるんだもんな〜って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表板の製作

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンドブロックの際をライニングに合わせる、ヘッドブロックは最終フレットの真下の位置まで、裏板のR加減はフラット気味に。などなど実は随所にたくさんのチェックポイントを設けて作り上げていきます。裏板のカーブ加減、つまりドーム状にするアーチの加減は今はほぼフラットにしてます。理由は吹子効果を狙っているからです。音の振動が表板のブリッジからボーンっと入力されて裏板に反射して…という考え方が一般的。でも私はどちらかというと反射でなくて表板の振動を一瞬のタイムラグを伴って同様に振動しているのが理想でそのためにほぼ平らにしてます。ギターと違ってちっちゃいウクレレがいくら反射のために裏板をドームにしたところで反射効果はたかが知れているし、カーブさせて固定するよりもフラット気味にして吹子効果を狙いたい…。あ、ちょっと意味不明に聞こえますね。これ以上はウンチクやめときます 笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EN360/Type1

 

今朝デッキに置いてフラッシュ撮影しました。

 

めっちゃ暗い上に変な露光になってしまいました。ちゃんと撮影器具を諸々セッティングしてとるべきでした。すみません。また正式に直販する際に撮り直します。

 

実は先月24日に仕上がっていたんですが写真撮るのを忘れておりました。エントリーモデル一号機、EN360のタイプ1。作ってみてとても不思議な感覚を覚えました。

なんと言いますか「カッコつけるの一切やめた結果一番カッコよくなった」みたいな雰囲気を纏ってます。

 

 

結局ウクレレはウクレレであることそのものがナチュラルで心地よい存在なんだってことに気付かされたと言いますか。これまでずっと店頭で手に取ってもらうべく目立つためにあれやこれやとコテコテ色々飾り付けてきたけども…なんだ、これが一番シンプルにカッコいいじゃないか。

 

「工房の入り口的なモデルを作ろう」最初はそんな思いから立ち上げたエントリーモデルだったんですが出来上がってみたら入り口どころか工房の基本姿勢になってくれるような大事なモデルになりそうな予感すらします。このENモデルともう一つ、ロゼッタなしのNSモデルはこれからなるべくA.W.Sの商品棚に置き続けるようにしていこうと思います。

 

工房に来て頂ければいつでもストックを弾いて頂けるように増やしていく方針ですのでご興味ある方はぜひ、いらしてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろ姿もナチュラル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

水無月を迎えて庭の紫陽花が見頃を迎えました。とっても癒されます。青ってことはこの土はアルカリ性…ですよね?

花は意外と好きなんです。特に4月から6月は次々と入れ替わりで咲いてくれるので好きな季節です。

 

せっかくなので我が家を彩ってくれる花の写真を集めてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GW前後に咲く小手毬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月末に一斉に咲くピカデリー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花じゃないけどソテツもいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ最近は日曜の夕方に庭の手入れをするのが楽しみになってます。

庭の草むしりを一通りやった後のビールが美味すぎてやめられません。あ…庭作業を言い訳にして飲みたいだけかも知れません 笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日読み終えたこの本、面白かったです。

 

確かに書いてあった通りパン屋が一日16時間も働くきつい仕事だってことはパン屋の友人から聞いたことがありました。私も20代前半に東京の新木場で朝からパンを焼きまくっていた時代がありました。菓子パン、惣菜パン、食パン、と日本のパン屋は種類が多すぎて仕込みに手間暇かかりすぎる上に残ったら捨てるのが当たり前で、それをやめたら楽になったという話。田村さんの話を聞いてみるとパン屋に限らず日本のいろんな職業に置き換えて考えることができて自分のライフスタイルにおいても色々と見直すきっかけになりそうです。

 

「それは自己満足でやってることで自分の首を絞めてない?もっとシンプルにやったら楽になれるよ」

 

確かにいつの間にか余計な枝葉が付いて本来の趣旨から少しずつ遠ざかっていたような気がする。それが今回のEN360のような素のままの姿がやけに腹に落ちたりした理由だったりもするのかなと思いました。

 

若い頃に色んなパンを作って作って作りまくっても経営が厳しく、ヨーロッパに渡ってお昼過ぎには業務終了で夏はバカンスしてみんな笑顔のパン文化に触れたというお話。なんか全然自分に置き換えれるものでもない気もするけどこれからはもっと肩の力を抜いて純粋に楽しみつつウクレレを作っていければいいなと思いました。

 

 

 

 

 

皆さんもぜひよかったら動画だけでも覗いてみて下さい。面白いですよ。

 

 

ではまた来週!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

週休三日、夏休み一ヶ月、パン5種類のみ

そしてそれでも社員の月給26万