
今週はネック加工から再開

空圧サンダーで研磨
このマシーンの存在を酒の席で教えてくれた長坂ちゃんに感謝
長「え、知らんのすか?ニヤり」
坂井「そんな便利なもんがあるんかい!でもお高いんでしょ?」
長「3000円もしないす」
坂井「え、まじかい!」
もうじき50だけど
…世の中まだまだ知らないことばかりさ
よくよく考えるとお気に入りのGreen Field Guitars の製作動画の中でも塗装研磨のシーンでふつうにこれ使ってました。気が付かないもんだな〜。
https://youtu.be/sAeXskZHC2o?si=Qrigl6JoqD-1yH3W

凛々しウクレレたち

3年前に買い替えたアネスト岩田
ノズル08から15にサイズアップ
吹付面積が増えてやりやすい

オーダーテナー

ちょいと時間を戻してGW終盤。月、火と関東に帰省してきました。帰り際に栃木の妹夫婦の苺ハウスを視察。生産しているのは「とちあいか」という品種だそうです。一本100mのビニールハウスが5本。これを夫婦二人と期間パートさんで毎日世話してるんだから大変です。働きもんだ。旦那さんは苗一本あたりの収量を増やすことに今取り組んでいるそうです。畝を覆っている黒いビニールをかけるタイミングが遅いか早いかでも実のなり方が変わるとか。それと近年、岐阜の養蜂家からレンタルしているミツバチが温暖化の影響で減っていて自分たちのハウスの受粉のための蜂の確保が課題とか色々話を聞けました。同世代、お互い頑張りましょうと励まし合ってハウスを後にしました。

関東帰省から戻り、今週は週の真ん中水曜からのスタート。なんとか予定通り塗装工程に入りました。
エントリーモデル製作

年次計画の一つ「ENシリーズ(エントリーモデル)を作る」
「個人製作家のウクレレに憧れはあるけども私の腕ではフルスペックのオーダーはまだ先かな…」と二の足を踏んでいるウクレレファンの方が結構たくさんいることを昨年末の師走展で耳にしました。そこで年始に立てたプランがこれです。今年もそろそろ折り返しというタイミングでいよいよ作り始めました。エントリーというといわゆる初心者のためのウクレレをイメージされるかと思います。そうではなくAncestor's入門機という立ち位置のエントリーモデルになります。アフリカンマホガニーのBグレード木材や素杢のハワイアンコア、または素杢のハワイアンマンゴーなど比較的ローグレードのトーンウッドを使って作ります。そんでもって装飾をとことん排除したルックスであくまでも弾き心地を重視したどシンプルなウクレレにしたいと思ってます。ローコストで作るけども通常ラインナップと同じ弾き心地を目指してAncestor'sの基本的な魅力を普及させていきたいなと。モデル名はたぶんEN360~/Type1とかで価格はケース別で10万前後を予定してます。

トップバック加工
ウクレレ作りで何に一番時間がかかるかってロゼッタやビルドインピックガード、ボトムオーナメント、アバロン飾り、インレイ…などの飾り付け加工に最も手間と時間がかかります。それがほとんどないとなるとボディは板の状態からたった一日で箱になります。なのでお客様オーダーウクレレの製作をメインに進めつつ、隙間時間にエントリーモデルをちょこちょこと進めていこうと思います。

サイド曲げ加工

ライニング設置とネックの木取りおよび面出し

14フレットジョイント、15フレットエンドなので
ヘッドブロックは短め

箱になる
朝に製材して昼には箱になるという手軽さはかなり魅力的。こういう何の飾りっ気もないウクレレが実は一番かっこよかったりするんですよね。木の温もり、以上。みたいな。
兎にも角にもやってみて工房直販でどれだけ売れるかで継続するか決めていこうと思います。10万前後のウクレレ購入を考えている人をターゲットにするとどんなブランドが競合になるのか今度業界の方に聞いてみよう。ウクレレ始めて2、3年目でステップアップを狙ってる人がこの価格帯に多いんじゃないかなって思うんですが実際どうなんですかね。このレンジ、LUNAのハイグレードモデルとかアストリアスのソロシリーズあたりを考えてる人もいるのでは。そう考えると結構強敵揃いの価格帯かもしれないですね…ほんとに行けるのか 汗
ま、とりあえずやってみます。弾き心地の良さには定評があり、それとよく言われる「影のある哀愁サウンド(実はディスり?笑)」がうちのウクレレのストロングポイントだと思ってまして、それはたとえローコストで作ったとしても同じテイストを保証できると考えてます。なので音に存分に魅力を感じてもらいつつ尚且つレギュラーラインナップよりも安価だと言う点で興味をもってもらえるかどうかが勝負になってきそうです。ハイクオリティな量産ウクレレか、ローコストのビルダー製か。どうにか選択肢に入れてもらえるものにせねば。
あとがき

うちのInstagram
こういう呼び方はちょっと偉そうに聞こえるのであまり好きじゃないんですが「フォロワー数」がやっと自分の生まれ年と同じ数字になりました。Instagram始めたのってたぶん12年ぐらい前なのでここまで相当時間かかりました。あまりインスタで集客しようとは考えていないので数日飛ばしでポツポツ投稿ペースです。でも増えるとそれはそれで嬉しいもんですね。

クリスのInstagramから拝借した写真です。チェコでのワークショップの様子。今週はドイツ、イタリアに行っているようです。先週も書きましたが自分の作ったウクレレがプロと共に世界中を旅する、写真を見させてもらうだけでも幸せな気分です。いつか自分もチェコやイタリアに行ってみたい。ちょっと話題が違うかも知れないけどターミナルケアの職員の方のブログでこんな記事を読んだことがありました。「たくさんの患者さんの看取りをしてきて一番多い最後の時の後悔の言葉は、家族との時間をもっと持てば良かった、もっと旅をしたかった、もっと友人と話したかった」だそうです。高級車が欲しかった、いい暮らしをしたかったなど物質的なものではなくて愛すべきものにきちん向き合ってきたかとか内省的、精神的なものや貴重な体験そのものにもっと注力すべきだったと後悔することが臨終にて多いと。…ぬぬぬ。確かにそうかもなと思う。もしほんとにそうなら猛省点以外見当たらないなと記事を読んだ時に感じました。クリスや友紀さんみたいに世界を旅する音楽家はそれをまさに体現しているのかな。旅してそこでたくさんの知らない人と触れ合ってその空間を楽しむ。いや素敵だ。

こちらセイレン信治さんのSNSからスクショした拝借画像です。信治さんは結構頻繁に自身の製作風景を投稿してくれるので後続者の自分にはめっちゃ嬉しいんです。この画像を見てまたまた「おや?」と感じました。このドレメル、自分も使ってるんですがテンプレートガイドに沿わせているところに注目です。最初フラッシュビット(コロ付き)を使ってるのかと思ったけどドレメルに目地払いビットはありません。加工後の部分をよーく観察してみるとテンプレートガイドとビットの間に2ミリほどのマージンがあります。となるとドレメルベース(アクリルの土台)のビット穴にガイドとなる筒か何かが仕込んであるのかなと想像。全然見当違いだったりして。でもこういういったいどうなってんだろうと想像するのが実に面白いんです。直接聞くんじゃなく。マキタトリマ3707でも同じことはできるんですがちょっと大袈裟になる。こういうボディの端のセンシティブなラインを綺麗にやるなら確かにドレメルの方が確実ですね。今度真似しよう。

うちのドレメルベース
Stewmacで買える通常のドレメルベースがこれです。確かにアクリルの方が下が透過して見えるのでやりやすいかも知れません。こういう細かい道具一個一個できっと差が付くんでしょうね。SNSも使いようですね。フォロワー数とかどうでもいいけど先輩方の作業画像はほんと勉強になるな〜
では今週はこのへんで。お疲れ様でした。
コメントをお書きください
seri (火曜日, 13 5月 2025 08:27)
こんにちは
直販ENモデル 知人にもおすすめしやすい価格みたいで気になります
チャンスがあれば試奏に行きますね
坂井 (火曜日, 13 5月 2025 09:00)
セリさんおはようございます!お、ほんとですか。ちょっとやる気出てきました 笑
いつもありがとうございます!