· 

ノコリン参拝と岐阜のグランドキャニオンへ

21日の土曜日は午前中まで仕事。午後は長女の塾の送迎やら次女の宿題の相手などしつつキャンプの準備。夕方から隣町八百津町を越えて恵那市に入ってすぐの飯地高原へ愛犬と行って参りました。

柴犬だろうとゴールデンだろうと硬いものを齧るがお好きなようで。薪をカジカジしております。

夜はアマゾンプライムでダウンロードしておいた映画鑑賞。いつも邦画ばっかりなので久しぶりの洋画。インディジョーンズのスカルの何とかかんとかっていうタイトルだったかな…。個人的にやっぱりハマらず30分見たあたりで飽きちゃいました。トップガンマーベリックもチラッと見たは見たんですけど、何かこう…てんこ盛りで盛り上げていく感じが根暗な私には不向きのようでして(笑)お好きな方もたくさんいらっしゃるでしょうから申し訳ありません。でも、私はストーリーも映像も是枝監督映画がやっぱり好みです。

自宅のある美濃加茂市から50分で来れる飯地高原ですが標高が600mあるので寒さが段違いです。夜は零下6度まで下がりました。薪ストーブのおかげでテントの中は10度前後あるので暖かです。

30代の頃はキャンプと言ったら深夜までひたすらステーキやらローストビーフやら鍋やら食い倒すと言ったもんでしたが40代半ばになって全然食べれなくなっちゃいました。ウインナー焼いてイカを炙って〆でおでん、これでお腹いっぱい。

今日は大学以来の友人、たまにブログにも登場してもらっている龍太郎くんと一緒です。二十歳の頃からだからもう四半世紀の付き合いになります。中央アルプス木曽駒ヶ岳の玄関口駒ヶ根市在住の信州人です。毎回見つけてきた美味い日本酒を手土産にくれます。アルとも親友ですね。

今夜もIPAが美味い。このフルーティな苦味にハマってしまうともうラガーには戻れませんね。いや嘘です、ラガーも美味い。

明日は里山歩きなので早めに寝ます。

翌日。午前11時にキャンプ場をチェックアウトして岐阜県川辺町へ。この岸壁の上から眺める景色を最近地元の川辺町では「岐阜のグランドキャニオン」と銘打って観光地としてアピールしています。本家のグランドキャニオンのようなホースシューベンド状に湾曲する飛騨川の景色が似ていることからそう呼ぶことになったとか。この岸壁は古来から遠見山と呼ばれて地元の秋葉神社が祀られています。今回はこちら側をゴール地点にしてお隣の七宗町にある納古山(のこやま)から縦走していく計画です。

実は私の初めての山登りは納古山でした。自宅から30分で来れるので何十回と登ってます。ここに登りたいと言ったのは龍太郎くんで、「なんで?」と聞いたら先月にBS放送で本上まなみがここを縦走していたのを見たからだそうです。いわゆるミーハーですね(笑)

納古山は地元の山歩会さんが整備して下さっていて季節ごとにこんな可愛いお面を飾ってくれてます。サンタさんだったり節分は鬼で。良いですね。

山のSNS、”YAMAP"でここで愛を誓うと結ばれるという噂のハート岩。ほんとかいな。

「本上まなみには負けられねぇ」と言いつつ急登&岩場の連続で足にキまくっている龍太郎くん。顔は笑ってますがゼェゼェ言ってます。

九合目を越えたあたりからがいつも意外と長く感じるんです。

スタートから80分で標高632mの山頂に到着です。納古山のゆるキャラ、ノコリンがお出迎えしてくれます。先月はサンクロース姿でしたがノコリン真冬バージョンに変わってます。

御嶽山

午後2時の遅いランチタイムです。山で食べるカップ麺は最高に美味いですよね。これをやらずに死ねるかって思うぐらいに美味い。キツい思いして登った分だけ隠し味になってるんでしょうね。きっと。ちなみに龍太郎くんが座っている椅子とテーブルは川辺町の市田さんという方が作って保全して下さってるもので山頂を360度囲うように10テーブルほどあります。もうたぶん八十歳近い方だと思うんですが以前に中日新聞に市田さんの納古山三千回登山という記事を見たことがあります。何度か登山道でもお会いしていて木材を肩に担いで岩場を上がっておられました。てっきりヘリで資材を運んで組み上げたものとばかり思っていたので驚きました。あのテーブル一切をこうして自力で運んでいたなんて。沢山の人に愛されてる納古山は市田さんの汗水で保全されてる努力の賜物なんですね。この山の山頂ランチタイムは毎回頭が下がる思いです。市田さんは納古山の四季に咲く花木のアルバムをいつも持ってらして私も一度拝見しました。もうすぐあそこの岩の影に白い岩鏡が咲くんだよと教えてくれました。三月には谷の小川の辺り一面に梅花黄蓮が咲き乱れることも。

納古山を後にしてゴールの遠見山に向かいます。納古山から100分から120分くらいです。尾根伝いに徐々に降っていきます。

途中にこんな場所がありました。試しにヤッホーしてみたらほんとに山びこしてびっくり。

兎?のケルン

立木もいいね!

誰かのほっこり作品

午後4時。気持ちのいい山道が続きます。

里山あるある、鉄塔下通過。

納古山がノコリンなら遠見山は「とおみん」みたいです。

そして午後5時過ぎ、ついに目的の場所に到着です。

これが岐阜のグランドキャニオン。確かにホースシューベンドしてますね。国道41号と並行する飛騨川に囲われた陸地。標高250m前後の岸壁からなかなかの景色です。

ここで大相撲千秋楽のラジオ放送を聴きながら一服。貴景勝の幕内最高優勝を聞き届けました。いつだったか似たようなシチュエーションありましたよね。千秋楽で貴景勝が平幕幕尻の力士徳勝竜と当たって敗れて優勝逃した記憶。今回は勝って良かった。

放送聞いて感動していたらすっかり日が暮れてしまいました。暗くなって国道を行く車のヘッドライトの列が綺麗です。

ヘッデンを点灯して下山します。15分で駐車場に帰り着きました。とっても楽しい里山歩きでした。今回も同行してくれた龍太郎君に感謝です。去年は忙しくてあまり山には行けませんでした。月二くらい行けると健康のためにもいいですね。中年は寒くてもどんどん外に出て足腰動かさねば。楽しく歩くのが健康の一番の薬ですし。

先週お届けした鎌倉組の二本が山に行っていたこの土日に相次いで販売済みになったとの連絡をまさに山の中でお店から連絡を受けました。ご購入いただきました方、そしてチェックしていて下さった方々に心より、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。しばらく工房の壁に飾られていた思い入れのある二本だったので出荷した時にはちょっと寂しかったり…。でも新しいオーナーさんたちのもとで毎日楽しく弾いて頂ければ製作家にとってそれが一番の喜びです。沢山のウクレレの中から私の作ったものを選んで頂き、ありがとうございました。次も頑張ろう。

新作も着々と進めております。

「自在結び」

ウッドバインディング接着の固定

巻き始めは自在結びです。

こんなところにアウトドアの基礎が役立ってます。

今回の記事はここまでです。お楽しみ頂けましたでしょうか。今回の写真も全て富士フィルムX-T4、レンズは単焦点35mm/F1.4(APS-C)一本で撮影したものをjpeg撮って出しです。昔っからのフィルムメーカー富士のカメラは色味が良いと評判良いですが今回撮影した写真ほとんどフィルムシミュレーション「PROVIA」で撮ってます。自然な発色が大好きなんです。



ではまた!