打ち合わせに高山へ

11月19日、土曜日。午前中は佐藤友紀さんと電話で打ち合わせ。その後は機械工具のメンテナンスをしました。

 

 

家庭用100Vで使用可能な卓上バンドソーで180mm幅の木材まで挽き割れるレクソンBSー10K。その最強バンドソーのホイールラバー交換です。バンドソーの刃はホイールに巻かれたこのゴムバンドの上に乗って回っています。消耗品なので何年か毎に交換します。

 

 

 

 

 

 

まずはバンドソー本体からホイールを外します。軸からホイールが絶対に抜けないようにする重要なパーツ「スナップリング」を専用工具のスナップリングニッパーで外します。リングの二つの穴にニッパーの先端を差し込んで広げて外します。このニッパー、1900円くらいするお高い工具なんですが、この為だけのものです💦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り外したスナップリングです。穴の大きさに合わせてニッパーの先端も変える必要があるのでニッパーを選ぶ際には必ず穴径を測りましょう。こんな小さくて単純なリングですが高速で回る大きなホイールをがっちり抑え込んでいる凄いヤツです。

 

 

 

 

 

上が外れました。下がちょっとだけコツが要ります。ホイールの背後に黒い歯車が見えますね。ホイールと歯車は一体式なのであれごと取り外します。左の一回り小さな歯車との間に渡っているベルトを慎重に抜きつつ外します。あ、最初に言い忘れましたが交換作業をする前に必ずコンセント抜いてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

一旦熱湯に浸して柔らかくします。でないと無理です。怪力で伸ばせる人はいいかもですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴムバンドをホイールに巻いていく時のポイントはこのクランプです。半分くらいまでバンドを巻いたらクランプしてホイールから抜けないようにします。一箇所クランプすればあとは簡単にハマります。全部ハマったらバンド一周はめ込み直して、全体がきっちり収まったら交換完了です。あとはホイールを元に戻してバンドソーの刃がゴムバンドの中心を回るように調整しておしまいです。




 

さて午後からは自転車で駅まで向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりの鉄道風景に胸が高鳴ります。ちなみに美濃加茂市の美濃太田駅はJR高山線とJR太多線、それと長良川鉄道の3線が乗り入れてます。週末となると20リットルくらいの小さなリュックを背負ったグループをよく見かけます。週末の太田宿は中山道歩きの人で賑わいます。

15時半の高山行き。特急ひだは夏にハイブリットディーゼルの新型車両が入って話題になってるんです。13号は新型だろうか。

 

 

 

 

 

 

あちらは長良川鉄道。クロネコと事業提携して荷物も運んでます。美濃太田駅を起点に鉄路はV字に分れて奥美濃の郡上八幡方面はその名の通り長良川沿線を北上する長良川鉄道、飛騨川沿線を北上して下呂温泉・高山方面はJR高山線が走ります。秋はどちらも沿線の紅葉が見事です。

 

 

 

 

 

 

旧型でした😅

いや、これも好き。

いつもはあっちの車道を車で走っているのでこの景色はめっちゃクチャ新鮮です。対岸から見ると別世界が広がっています。圧倒的に鉄道側からの景色の方が綺麗で、渓谷美と車窓からのちょっとした俯瞰図がたまらなくてひたすらカメラを手放せません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャッタースピードをあえて遅くして車窓風景の疾走感を…と思ったらカメラの性能が良すぎてビタっとした絵になってしまいました😅

周りの乗客は概ねスマホに夢中あるいは夢の中。高山に到着するまでの100分間ずっとカメラ片手に外を眺めていました。改めて鉄旅の良さを認識しました。これはハマりそうです。車窓を見上げたら一筋の飛行機雲が。富士フィルムのクラシックネガと秋の夕空は思いの外、相性抜群でした。

定刻17時13分に高山到着です。車で高速使って2時間なので大差ありませんが断然こっちの方が楽で景色も端から端まで堪能できて最高です。高速とガソリン代と比べても大差ないので鉄道も大いにありですね。知らなかった。

列車はこのまま富山まで向かいます。ここまで連れてきてくれてありがとう。頑張ってね。

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコースを歩いていると待ち合わせている方からの電話が。こっちじゃなくて反対の乗鞍口ということで踵を返しました。

肌寒い霜月半ばを過ぎた夜の高山。同じ岐阜県でも明らかに美濃加茂より寒いですね。当たり前か。なんてぶつぶつ考えていると向こうのほうからキーっという自転車のブレーキ音が聞こえました。振り返ると…

 

 

 

 

 

 

 

ご存知、空五郎さんです。

 

何ちゅう渋い自転車ですか。つい先日工房でお会いしたばかりですが今夜はお作りするコンサートウクレレの仔細打ち合わせをしに高山まで参上しました。早々の再会に感謝しつつ夜の高山に繰り出します。

家族では日帰りで年に何度も遊びにくる高山ですが夜の高山の繁華街は初めてです。赤提灯があっちこちにあってお父さんの憩いの場となっております。今夜はこの和田さんにお邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言ってここは本当に美味かった。真鱈白子の天ぷら最高です。

サイドバックはシンカーマホガニーを使うことは決まりました。肝心な表板はシダーで最初から鳴るボディにするのか。はたまたスプルースを弾き込んで自分色に年月をかけて育てていくのか。ウクレレなんだけどドッシリ感があるイメージが欲しかったりなど色々と話し込んで行ったら結局どうだったか忘れました(何しに行った)😅

 

 

 

またメッセージのやり取りで詰めて行きます。でも二度酒を酌み交わして空五郎さんのイメージがだいぶ色濃くなってきたのは確かです。ミスリードをしないように、密に連絡を取りつつ進めていきたいと思います。

やっぱり生のライブはどんどん体感しなきゃいけないなと思いました。先日の名古屋公演がもうだいぶ昔のように感じます。あのライブは自分にとっては20年前の山崎まさよしのワンナイトスタンド以来の衝撃でした。やんわりとしつつ暖かく、色んな海外の音楽の要素が血を通わせながら融合していて。それがあのウクレレから渾然一体となってコントラバスやユーフォニウム、パンデイロとうまく絡み合って聴こえてくる心地良さは耳について離れません。

 

ワクワクすることがまた一つ、見つかりました。