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サペリマホガニー

今年2度目の木材仕入れ

 

 

目下の課題の一丁目一番地はやはりマホガニーに変わる主役となる木材だ。

さっそくアイチ木材加工さんにお邪魔してきた。色々とお話させてもらった中で近年注目されているのはやはりサペリマホガニーだ。しかしこれも既に危急種となっている。米国の有名ギターブランドが着目すれば当然数が減っていくのも早い。

 

 

  • アフリカ(コンゴ・ガーナ・コートジボワールなどの赤道上の国)原産
  • センダン科の木で樹高はなんと40から60m!(日本のセンダンの三倍以上だ)
  • きちんと乾燥されたものは加工性が良く狂いも少ない
  • マホガニーとほぼ同等の気乾比重0.65。経験上このくらいの数値のものは軽くしなやかなボディを作りやすいと考えている。ちなみにメイプルで0.7、インドローズが0.75から0.85でエボニーはさらに重い。
  • マホガニー同様に生育環境が赤道上で雨季乾季の捻れに起因するリボン杢を持つ。交錯木理となるので鉋の掛け方に注意がいるが個人的な見解としてはアフリカンマホガニーよりもキメが細かく絹状の木肌がとても綺麗な印象だ。足りないのは楽器として使われてきた歴史がまだ浅いことだ。
  • マーチンギターのロードシリーズ(000RS1)やTaylor312CEや同社の314CEなどのサイドバックにも使われている。僕としてはこれまで使ってきたサペリは中域にシャキシャキ感と暖かみが混在したようなサウンドに特徴を感じてきた。なのでギターとして使う分には不足するだろう低音域をエレアコでイコライズすることで弱点を補う思想なんだろうと思う。ウクレレにとっては縁のない周波数域なので問題ない。余談だがこのテイラーのVブレーシング、僕は2013年ごろに何台か試作したことがあった。ウクレレには堅牢過ぎたのでそれ以来採用しなくなった。まさかテイラーがのちにこれを盛んに採用することになろうとは。特許申請しておけばよかった。ま、どの道ウクレレには使えないが。

他に最上級のエボニー数本、マッカサーエボニーの化粧板、ホンジュラスローズウッド数本などを仕入れた。これで今年後半戦う。