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経理からの製作

画面上の数字と睨めっこ

そのお題はやっぱり

そう。来年10月を見据えて何度も思考を巡らせております。ここひと月、考え抜いた結果から申し上げると来年秋から課税業者の登録申請をする方向です。つまり自ら増税の道を選択。最初は来年秋以降も暫定処置が6年間あるので他の製作家がどう動くのかを見極めようかと思ってました。が、何度もシミュレーションしていくうちに業績も製作環境も異なる周囲を参考にする意味が果たして妥当なのかと思うに至りました。周りを参考にせず、あくまでも自分の業績及び製作スタイルをベースに今後の事業をどう展開していくのかを深掘りして考えていくことが一番大事。そこに行き着くと、意外な方向に思考が向かい始めたんです。「来年秋にインボイス制度が始まること」への対策を考える以前に、長期的なビジョンで現状の事業形態を発展させていくための課題と対策を洗い出していくのが先決だと。もっと具体的に言うと販売形態の割合を見直す必要がある。現状の年間製作計画で仮に計算すると消費税納税額は15万から20万になる(簡易課税制度第3種適用時)。その上で現状全国のお店に対して納めている仕切り額が年間で150万円前後。この仕切り額を見直すことで増税分を賄える。一本15から16万円のウクレレをお店に7割の仕切りで卸すとおよそ5万円をお店に支払うことになるわけですが、それを数本だけ直販に切り替えれば増税分をカバーできる計算になる。お客さんから直接オーダーを受ければ同じことだけど直オーダーは凝った仕様、高額、製作に時間と手間がかかる傾向がある。それよりは手の届きやすい価格、短いスパンで確実にストックを作って直販して行く方が運営しやすい。目標としては常にWEBページに複数本の在庫があって年間5本か6本が回れば理想的。それで増税分をペイできる。その意味での直販モデル。これからは実際に弾ける実店舗と手頃な直販モデルのWEB、うまくバランスをとりながら地道に持続させていければと言う思いに至りました。僕にとって全国の有名店で取り扱って頂くと言うのは専ら事業の信用を担保するのが第一の意義です。それなしでやっていくのは非現実的。インボイス制度で生じる小売店との軋轢を避けるためには製作サイドが事業形態を柔軟に変化させていかなくちゃいけない時代に。まだ幸運だったことはこれが開業してある程度の形が固まってきた十年経過後に始まることでしょうか。全くの新人で最初から益税なしで事業を進めていくのはかなり厳しいと思います。

 

 

製作している時は作業に没頭できるので楽しい。経理作業やブログ更新作業でMacbookを開くとまた今後のことをあれやこれやと考える。そんな日々が続いております。