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改良点のおさらい

今月の新作

予定よりも1週間程遅れてようやく完成しました。島村楽器梅田ロフトさん行きのクラシックコンサートBR(馬蹄ロゼッタ)です。今回完成したウクレレも先月の新作同様にライトなタッチで艶と張りのある小気味良いレスポンス。軽いタッチでポーンっと鳴ります。やっぱり今年からの改良点はかなり奏功している実感が持てる仕上がりとなりました。改めてその改良点をおさらい。

  • サウンドホール下のバーブレイスの配置方法を変えた
  • トーンブレイスのサイズダウン
  • ブリッジプレートの素材変更および軽量化およびサイズアップ

これら3点の目的はただ一つ。表板をもっと振動させたい。そのためには太鼓の幕となる部分を縛り付けている要素をもっと解放して音源となるバチ(ブリッジ)の入力値をもっと効率的なものにすること。前者の幕を解放させるための処置がバーブレイスをサイド板に組み込ませず、ライニングの手前で止めるようにしたこと。後者、バチの効率化はブリッジの発震を広範囲に素早く軽く伝えるためのトーンブレイスおよびブリッジプレートに変更したこと。トーンブレイスは弦の張力に負ける一歩手前まで贅肉を削ぎ落とす。怖がらずに。プレートは薄く広く、早く振動を伝達させるのに効率の良い木材に変更(何に変えたのかは秘密)。レスポンスの良い鳴りはユーザーが一番喜ぶ要素だと思います。操作性、弾きやすさは折り紙付きですのでご安心を。