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Modern soprano .pro4

#263 Modern soprano .pro4

昨日無事にモダンソプラノが産声を上げました。いつも応援してくださる皆様のおかげであります。感謝。昨日の記事で書いたように今回はもっと手こずるかなぁと思って覚悟して臨んだ昨日の朝でしたが、奇跡的に二発目の設定で合格ラインに。これまでの虎杢ホンマホで作った経験則が良い意味で裏切られました。というよりもむしろこれまで虎マホのせいにしていた己の未熟さを猛省しました。材料を生かすも殺すも作り手の経験と情熱と腕次第だということでしょうか。表板の作り方を今回の鎌倉組二本から微妙に変えたんです。どこを変えたかは秘密ですが、明らかに以前よりも太鼓の「幕」としてきちんと機能するようになりました。構造上の秘密を一つだけ明かすと、完全にフラットなトップでこれまで作ってきたものを今回からブリッジ以降からボトムにかけてアーチダウンしていくような断面にしました。指板からブリッジまではストレート。ブリッジからボトムにかけて下がっている。わずかなアーチトップ構造になっています。これが奏功した結果、パワー感が出ました。ブリッジとボトムの高低差で言ったら1ミリにも満たない隙間程度の山です。パッと見はフラット。今後、もう少しこのシステムを追究してみようと思います。これまで弾いたことないソプラノらしからぬパワー感を味わえる一本になったことは良かったです。