Handcrafted Ukulele
Hajime Sakai
1978.1.28
はじめまして。岐阜県美濃加茂市のウクレレ専門工房「Ancestor's Ukulele 」工房主の坂井ハジメです。20代半ばに楽器職人を志してから早20年近い年月が経ちました。5畳半の小さなアトリエで年間30本ほど製作しています。大型機械を使わずほぼ手作業で製作しているのでなかなか本数は作れませんが一本ずつ木の状態を見ながら丁寧に作っています。では、簡単に経歴をご紹介させて頂きます…
3Type Body × 3scale
「どのボディにどんなスケールを選択するか」
3つのボディタイプがあり、それぞれに3つの弦長を選ぶことができます。例えばtype2のボディに360mm/14Fジョイントネックを合わせた場合と、同じType2ボディに382mm/14Fジョイントネックを合わせた場合ではブリッジの位置が違います。一般的にブリッジが太鼓の真ん中寄りであればラウド感が増し、リム(ボディの縁)に近づくほど音像ははっきりしたものになります。また、同じ382mmスケールでもType2ボディかType3ボディかでも音像は変わってきます。ボディ×スケールに加えてどんな木材を選択するかによってもキャラクターは変化します。これは経験上の持論ですがバインディング材でもキャラクターは変わります。自由に組み合わせてご自身の理想のウクレレを作り上げて下さい…
世界に一本、オリジナルウクレレを製作
徳島県S様のレビューより
さて肝心の音ですが、今回のシトカスプルースのハカランダサイドバック仕様をオーダーさせて頂いたわけですが予想よりも丸く角が取れたまるで少し熟成したかのような鳴り(LOW-G) で、その中にもスプルース独特のアタック感も感じられてこれから成長していくと一体どんなヤンチャなやつになるんだろうかと目尻を下げている次第です。またサスティンがとんでもないことになっており「ここは体育館か!」と言わんばかりにいつまでも鳴り響いております。参りました降参です(笑)…
メッセージ、工房の見学希望、及び試奏のご希望は下のフォームよりEメールにてご連絡ください。一両日中に返信致します。ご来客のダブルブッキング防止、製作の段取りの兼ね合いの観点から工房住所は記載しておりません。コンタクトのEメールを頂戴した上で見学、試奏の日程を調整致します。
@hajime.ancestors
Today's Photo
基本的にボディの最大胴厚はコンサートで64mm、ソプラノで60mmで作っています。この写真のウクレレはちょっと変わってましてタイプ3、つまりコンサート専用ボディで最大胴厚は52mm。スケールは360mm、つまりソプラノミドルを12フレットジョイントで継いでます。サペリの比重、0.6前後だとホンマホより少し柔らかいぐらいなので通常の胴だと音域が僅かに下がるんです。B♭あたりからA近辺の音をメインに共振すると1弦の高い方の音が前に出てくる。理想はやっぱりCで共振してほしい。だから箱を浅くして音域を上げてみる実験をしてます。硬い木なら深胴でいいんだけど柔らかい木はこうした方がいいのかもしれない。でも一発でいい結果にはならないはずなのでこの実験機を叩き台にして今後柔らかい木のボディ厚をどう設定したらいいかの教材になればいいかなと考えてます。