念願の塗装部屋
まず研磨作業台をサクッと作りました。
続いて本丸
塗装ブースを作ります。
ウクレレ作り始めてから22年目にしてやっと悲願だった塗装専用の部屋をゲットしました。ことの経緯を話しますと。。まずこの部屋は長女が中学に上がった時に使ってもらうために開けておいたんですね。んでお試しで昨年春から寝室兼勉強部屋として使ってはいたんですが先月ごろから使わなくなってました。勉強は一階のダイニングか和室の炬燵でやってるし寝るのもやっぱり一人じゃ寂しいらしく昔に戻って母妹と3人寝室に戻りました。ということでこの部屋が空いた隙を逃さず家族会議、めでたく塗装部屋にする権利を得ました。おめでとうパパ。
工房に来られた方々はご理解頂けることと思います。。ずっとこれまであの5畳半の小屋だけで木工から塗装まで全てやってきたあの苦労。塗装スペースはベルトサンダーがおいてあるあの場所で、広さはわずか半畳分です。粉塵はおろか埃ひとつでも塗膜にくっついて欲しくない塗装と木工作業は同時には行えないんです。だから塗装を吹く前には集塵機で小屋全体を毎回掃除してから吹き付け、吹付後は少なくとも30分は何もできないので昼飯前とか休憩前に吹き付けたりして段取りを組んでました。それをこれからは全く考慮しなくてもいい。この「塗装専用の部屋」というものがどれだけ贅沢なものか。今回拵えたスペースは縦130cm、幅100cmもある。塗装研磨もこの部屋でできる。五畳半小屋は完全に木工専用として常に使えるようになりました。木工から上がったら塗装部屋に持ち込めばもうすぐに次の木工に取り掛かれるわけです。しかも塗装モードのためにいちいち片付けなくてもいい。普通の工房だと当たり前な環境に一歩近づきました。自画自賛でしかないけど二十年前、アパートの玄関で夜な夜なウクレレを作ることから始まったことを思うと随分と立派になった気がします。
普通の工房はこれに加えて機械室があって大型木工機械が、例えば昇降盤や3点式ベルトサンダー、ピンルーター、大型帯鋸、自動鉋、CNCなどなど正直言ってあるに越したことはない楽できるパラダイスマシーンを備えているのが普通。いや欲しい。全て手作業でやってる今の環境で年間三十本程度なので機械室があったらきっと倍近くは楽勝で作れるだろうな。。ピンルーターなんてあったらいっぺんに100本くらいのネックのラフカットができちゃう。でもまだ機械に甘えるには早いと感じるのも事実で。まだまだ手作業で覚えるべき工程はいくらでもある。20年前にヤイリギターさんにお邪魔した時に先代社長、一男さんに言われたことがずっと脳裏に焼き付いてるんですよ。「木工の”たわけ”にならにゃいかん。たくさん直に木と触れ合って覚えにゃあかん」
機械に甘えて楽してると小刀や鑿、鉋で直に木の繊維と向き合う姿勢を忘れちゃうぞってことですよね。例えばネックを削るとわかるんですがマホガニーってあるところから繊維の方向が逆に変わったりすることが頻繁にあるんですよ。そしたら当然そこから刃を入れる向きを合わせなきゃいけない。木の繊維の言うことを聞きながら慎重に削るのがネック成形だと思います。こういうのをNCとかピンルーターだと無視して力任せにできちゃうんです。表板の鉋がけでも同じ。機械でやれば目の方向とかある程度すっ飛ばして薄くできちゃう。
アイルランドのローデンギターの創始者、ジョージが若い頃に日本のギター工場を見て日本の木工工具に感銘を受けて持ち帰って自社工場にもそれを取り入れてるのは有名な話ですがやっぱり日本人のそういう、ものづくりの文化って世界に誇れるものみたいですね。
話が思いっきり脱線しましたが先月48歳になりあと一周干支が回ればもう還暦。その頃までこの仕事が続けられていたら機械化も考えようかと思います。多分今よりも体力落ちてるだろうからその頃にはもう大型機械に楽させてもらってもバチは当たらないだろうと。。ではまた。
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