【木工完了】佐藤友紀さんモデル

佐藤友紀さんシグネイチャーモデルの木工がやっと完了致しました。

 

 

 

 

 

表板にはベアクロウ杢の入ったヨーロピアンスプルースを使いました。ロゼッタには今回初となる青色に真空染めされたスタビライズドメイプルを嵌め込みました。内側に1.5mm幅、外側に1.1mm幅のアバロン貝を配置。木製ピックガードには1.5mm厚のシート状にしたジリコテを配置。木製ピックガード製作の名人、鎌倉の三井さんにやり方をご教授頂きまして今回は木工段階のうちにタイトボンドで接着しました。三井さんありがとうございます。指板にはロゼッタと同じスタビライズドメイプルをブロック形にして嵌め込みました。卓上丸鋸でビシッとした長方形に切っても良かったんですが手作り感を出したくてあえてハンドカットでブロックを切り出しました。

お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、右肩部分を大きくスラントさせています。バインディングではなく、パフリングとバインディングの間にエボニーを入れ込んでおいて削り落としました。ホールドした時のまろやかさが最高に気持ちいいです。きっと佐藤さんも喜んでくれるものと期待しております。

ヘッドには友紀さんのお名前をインレイしました。本番前に4回ほど端材で実際に貝を切って本番同様にインレイして文字の太さを追い込んでいきました。写真だと伝わりにくいんですが一番太いところの幅で0.8mmです。引きの写真で撮った↓の写真の方が現物のイメージに近いと思います。

スタビラズド材、ボディ肩のスラント処理、ヘッドロゴの折れる寸前ギリギリのミミ貝切りなど今自分に出来ることを全部出し切ったテナーだと思います。これで音が納得行くものに仕上がれば…最高です。

昨日大阪のウクレレショップオハナさんから動画をアップロードしたとのご報告をいただきました。とても丁寧に説明されていて感謝の限りであります。ソプラノ2本で弾いたフレーズを硬めのローGが張ってあるギターのようなサウンドキャラクターに仕立てたテナーでも全く違和感なくサラッと弾いていることにかなり驚かされました。さすがはプロですね。