変化の年

今日は木工仕上げからスタートです。

テナー指板を作ったりしました。

一昨日夜、なんとツアー帰りの途中で空五郎さんが工房に立ち寄ってくれました。人生の中でも指折りのサプライズでした。ラストの四国公演を終えて長旅の疲れもあるはずなのに何とも有難い(まさに有難い)ことです。先週はセイレンご夫妻がやってきて舞い上がっていた所に今度はずっと聞き惚れていた空五郎さんがやってくるという…。人生って何があるか本当にわからないもんですね。さらにさらに工房で空五郎さんの生歌を独り占めしちゃいました。この時の映像はインスタグラムにアップしてあります。

 

 

 

 

 

今回のご縁で空五郎さんにコンサートウクレレを製作することになりました。使うのはシンカーマホガニー。果たしてどんなウクレレになることやら。先日の空五郎さんの名古屋公演を見て改めて楽器の最も輝ける場所はアーティストが手にするステージの上だなと感じました。今年は販売こそ振るわなかったものの、幸運なことに敬愛するアーティスト二人に楽器を提供する機会を得られました。佐藤友紀さんの美しい洋楽テイスト、空五郎さんの和民芸を根っこにヴォードヴィルで彩る音楽。お二方に喜んでもらえる渾身のウクレレを作っていきたいと思います。こういう出逢いがきっかけで少しずつ製作の立ち位置も変化している自覚があります。使ってもらえるウクレレって何だろう。その人にとって一番楽しい存在って何だろう。その人のカラーは。その人の音楽は。予測でしかないけど少なくともこれまでの自分本位とは違って使う人のキャラクターを細かく想像しながら作るようになりました。ウクレレ作りがもっと面白いものになった年。そんな気がします。