上の助空五郎「ボサノヴォードヴィルvol.2」

 

 

名古屋今池「得三」での上ノ助空五郎さんのライブに行って参りました。夕方まで工房で仕事を進めて車を名古屋まで1時間ほど走らせて午後7時開演ギリギリ間に合いました。

 

 

上の助空五郎「ボサノヴォードヴィルvol.2」

 

 

 

もう18年も前になりますが楽器専門学校時代によく自転車で来た場所です。雰囲気そのままの繁華街でした。当時は「ボトムライン」にオータサンとか「源」に岸部眞明さんなどなど、よくアコースティックライブを観覧しにここらへんに出かけていました。

何だか懐かしい。でもこの扉の前に来ると妙な高揚感があるんですよね。名古屋を離れて岐阜で暮らすようになってからはほとんどこの界隈にくる機会がなかったんです。でもこの感じ、やっぱりいいもんですね。

YOUTUBEやインスタでずっと拝見していて唯一無二なウクレレ演者だなぁと気になっていたんです。

 

今年夏によく見ていたライブ動画

 

バロン名時代からよく動画は見ていたんですが空五郎さんに改名して二度目のボサノヴォードヴィルツアーを実際に観覧できるチャンスが巡って参りました。

ウクレレ弾き語りとパンデーロの組み合わせはシンプルながらリリックとグルーブがストレートにハートに響いてきました。弾いている手元を見ていると結構難解なコードばかり、むしろ解放弦がほとんどないテンションコードの連続。それをことも無さげにサラッと押さえて歌っているんです。ボサノバがそもそもテンションコードの音楽だからそうなんでしょうけど凄いなと思いました。

パントマイムやタップダンスを織り込みつつ飽きさせない演目が延々と続いて行きます。これぞプロだなと思いました。飛騨の御国言葉でボサノバを歌うパフォーマンスの意外なほどのマッチングにもびっくりです。ボッサのリズムで飛騨の祭囃子が聴こえてきました。日本人の根底にある音楽のノリと南米のリズムで体が自然と乗っていくんです。

終演後に客席のところまで来てくれた空五郎さん。愛用のマツイウクレレを弾かせてもらいました。あったかい音です。前に出過ぎず芯のある土俵のような鳴り。この土俵の上で淡々と歌っている。空五郎さんの歌と松井さん作ったコンサート。本当に見に来てよかった。これはちょっと色んな意味で大収穫でした。

岐阜に暮らす1978年生まれ同志ってことに妙な親近感を覚えつつ今後も応援させていただきます!素敵なライブ、ありがとうございました。