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プチ東京旅

午後3時過ぎの西東京市内

先週はアイチ木材加工さんでサペリマホガニーやエボニーを仕入れましたが今週も仕入れ仕事からのスタートです。今回のお目当てはハワイアンコア。岐阜を午前11時前に出発して新東名高速を東へ4時間ちょっと。来てみると案外近いものですね。久しぶりに東京エリアに来て感じたこの街の活気に胸が高鳴りました。

今回の仕入れ旅には愛犬アルも同伴。新東名ではほとんど直線道路でスピードも一定だったので安心して寝ていましたが街中に降りるなりストップ&ゴーの繰り返しに落ち着かないらしく後ろでハアハア言っております。まぁもう少しで着くからもうちょい我慢しておくれ。

約束の時間よりも少し早く到着。少し車内で待機して無事にお目当てのハワイアンコアを数セット分ゲットしました。今回のコアは音のコシ重視で素杢がほとんど。ここの木材は含水計で測ってみても結構しっかり乾燥しているのですぐに製品に作り替えていけるのが魅力なんです。実際に見に言って確かめてきましたが、地下の倉庫でしっかり管理されているものでした。

無事に買付仕事も完了して向かったのは本日の寝床です。西東京から中央道を2時間相模方面へ。道志村の「道志の森キャンプ場」へ向かいました。岐阜からの走行距離は450キロ。なかなかの距離にしてはあれやこれやと次回作のイメージなどに考えを耽っていてあっという間に進んだように感じました。

午後8時10分に道志の森に到着。ここは21時までに設営を済ますことは遵守ですが特に受付をする必要がないという粋な老舗キャンプ場なんです。翌朝に管理人が集金して回るシステムで今回のような時間が読みにくい旅にはとても助かります。真っ暗な中ヘッデン一つでパパッと設営します。8時半には焚き火スタート。あぁ焚き火の爆ぜる音が素敵すぎる。久しぶりのキャンプ、やっぱり楽しいな。

ぼーっと闇の奥を見つめる愛犬。一体何を見ているのか聞いても答えてはくれません。犬の視野はモノクロだと聞きましたが夜の感度は人間よりいいんでしょうね、やっぱり。「あんまり火に近づくと火だるまになっちゃうよ」と、何度か30キロの巨体を後ろに引っ張ってずらしました。

こういう「伝説の」とか言う謳い文句に弱いんです。84年って言ったら自分まだ六歳じゃないか。伝説だこれはきっと。と意味不明なことを呟きながら喉に流し込んだ一投目からスッキリしたビールの苦味がうまいっ!一本目は何だって美味いんだけども。

夜更けの深夜1時過ぎに空を見上げたら満天の星空(の一部を木々の合間から覗く)。実は今回三脚を持ってき忘れまして強引に手持ち撮影(無茶だ)。6段手ぶれ補正の実力を見せてくれと富士フィルム任せで息を殺してじっとすること10秒バルブ撮影。やっぱりブレちゃってるけどまあ上等上等!星がたくさん見えてることが伝わりましたか?

 

 

 

 

翌朝。道志の森を8時に出発して道志みちを西へ。山伏峠を下って山中湖へ立ち寄りました。何度訪れてもこのダイナミックな富士山に圧倒されます。「頭を雲の上に出し」ですね。

山頂をズームアップ。赤いですね。よーく見るとジグザグな登山道も見えます。あそこ登るのはきついだろうな。富士山てずっと同じ傾斜でずっと森林限界より上を歩き続けるじゃないですか。変化がないキツさって結構堪えると思うんですよね。にしても富士山、立派だ。

アルも偉大なる富士の山に見入っております。きっと感動しているに違いない。この後山中湖から自宅までノンストップで新東名を下って帰りました。

午前11時過ぎに工房に戻りました。

昨日は午前11時すぎに出発したので丸一日の買付旅でした。走行距離は767キロ。愛犬も長旅によく付き合ってくれました。

 

お目当てのハワイアンコアも手に入ったと言うことで早速次の3本に取り掛かりたいと思います。次は今回初めてのお取引となる東京の老舗黒澤楽器さんです。ハワイアンコア単板でクラシックソプラノ、クラシックコンサート、モダンコンサートを制作します。制作の様子も少しずつブログにアップしていきますのでよろしくお願いします。