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フロロとナイロンの使い分け

岸和田組もようやく仕上がって参りました。

 

こちらのモダンコンサートはシダートップ、フィギュアードサペリサイドバック。ナイロン弦が張られています。今年から積極的にナイロン弦を使っております。全部が全部、ナイロンを張れるという訳ではないんです。フロロカーボンが合う個体とナイロンが合う個体、それぞれに適応して使っております。フロロカーボンは透明感と音量の大きさ、サスティンの持続性が優れていて水中で使う釣り糸と同じ材質なので気温湿度にあまり影響を受けないこと。なのでライブでも安心して使い続けることができる。弱点はカーボン含有のためにナイロンに比べて堅いので張りが強く感じること。ナイロンは太くコロコロとした人懐っこい音で材質の性質上柔らかく押さえやすい。弱点は音量が落ちることや温度湿度の影響を敏感に受け続けるので一曲終わったらチューニングをしなきゃいけない。

 

なので個人的な意見としてはナイロンは演奏管理の面ではチューニングに気を遣うので上級者向け。だけど弾きやすさは断然ナイロンの方が柔らかいのでいいと思う。フロロカーボンはその反対。フロロカーボンを張る時は弦の振れ幅が小さく音量もあるので弦高を少々下げて張りの強さを軽減させるセッティング。ナイロンは音量(特に2弦3弦)がフロロに比べて落ちるのと弦の振れ幅が大きいのでサドルを高めに設定。僕の考え方と設定のやり方なのでそこは人それぞれですけど。

ずっとフロロカーボンを使っている人が初めてナイロンウクレレに触れると違和感しかないんですが、これが不思議と1日弾いていると徐々にナイロンの魅力にハマっていくんですよね。あぁこれは面白いなって。うちが使っているナイロンはもう時期生産終了になる海外製のもので、ゲージもフロロカーボンとほとんど同じ。なのでぱっと見ではオルカス(フロロカーボン)と変わりないですよね↑

まあ世の中がどんどんと変わっていってますが山はいつも同じ風景。風の音、野鳥の囀り。同じ場所に今年も咲いている草花。静かな道をウクレレ背負って歩いてると人間社会って本当に落ち着きないなと思う。岐阜と石川に跨って聳える日本三大霊峰白山の、何千年と昔からある深い太古のブナの巨木林を歩いていたときは特にそんな思いがした。手付かずの森を歩くと不思議と体が元気になる。岸和田組を発送したらまた何処か行きたいな。