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いや、ほんとウクレレってのは。

ウクレレにしかない味、あります。

僕は今から24年前の大学一年生時にギターに出会ったのが趣味としての楽器との出会いでした。当時は山崎まさよしや押尾コータローがデビューして間もない頃でギターサークルの仲間うちでも「なんか凄いアーティストが現れた」と騒いだものでした。それから数年後、社会人になって東京新木場で会社勤めをしていた通勤電車の中でよく聞いていたのがオータサンでした。特に夜勤明けのソロウクレレはよく眠れた。降りるべき終点蘇我駅を折り返して新習志野駅あたりで目覚めた時はなぜ下り電車がいつの間にか上り電車になっているのかとアタフタしたもんでした。あの頃からずっと、素朴で人懐こいマーティンウクレレの音を脳味噌に刻んできたんですね。だからいつまで経ってもウクレレってのはオータサンでマーティンなんだと体が覚えちゃってる。未だに。若い頃馬鹿みたいにアコギをかき鳴らしていた人間がこんなちっこい楽器の虜になる不思議。しかもいっぺんそうなったら指先が柔らかくなってしまってギターを弾けなくなる(笑)。なんかね、いいんですよ。ウクレレ。今だ一向に上達しないので神様みたいに弾くのはほぼ諦めましたが、それでも楽しいんです。ウクレレぐらいじゃないですかね。下手かついい加減なチューニングの方が時として味わい深く聴きやすい音楽になっちゃう楽器って。他の楽器ってやっぱりある程度訓練して人前での演奏経験を積んだものじゃないとまともに聴けない部分てあるじゃないですか。ウクレレは違う。日曜の昼間の公園で初心者が弾いている、どう聞いてもチューニングがずれまくっている練習音を聞きながらいくらでも心地良く昼寝できてしまう。不思議な楽器ですね。ウクレレってのは。