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9/6(mon)

今秋で十年の付き合いになった電動工具たちです

 

 

 

 

 

 

ポエポエ三兄弟の長女、誕生!

ドイツ松モダンコンサート

 

 

 

 

貴重となった良材ホンマホです。

縦横に杢理が走ってます。

とんでもない大雨&長雨だった8月も過ぎ、朝晩に虫の涼し気な声が草の根から聞こえてくる初秋の季節となりました。思えば今から十年前。当時勤めていた会社の上長に辞表を出したのもこのくらいの季節でした。退職してから翌年一月までの三ヶ月で工房を立ち上げる準備を、必死でしていたことを思い出します。でも、工房を始めたばかりの頃はもう何から手をつけたら良いのかも分からない状況でした。今考えれば当たり前なことですが、個人的な趣味同様にただ作るだけではダメで、ユーザーさんにとって魅力的なウクレレを作るにはどんな要素が必要でどんなレベルが要求されるのかを知らなければ始まらない。その上で、自分がここでウクレレを作っていることを世間様に知って頂かなきゃいけない。そのためにはどうすればいいのか、どんな方法があるのかを知らない。会社を辞めて間もないころの自分はまさにそんな状況でした。言ってしまえば、「僕は今日からここで販売用のウクレレを自作していくつもりです」とその場で宣言しただけの状態なわけでして。知ってもらって、買ってもらうまでの流れをどうやったら軌道にのせることができるのかノウハウゼロ。楽器業界になんの人脈もツテもアテもない。ただただ作業机に向かって一本目を作り始めたあの頃。むしろ開業前の事前準備でどうこうできるものじゃなかったのを思い出します。やってみないと分からないことだらけ。最も致命的に足りなかったのが肝心のウクレレの製作技術でした。その他諸々も込めて実際に工房として動き出すまでにはもう一年くらいかかってしまったわけで。2013年に初めて東京ハンドクラフトギターフェスに出展させて頂く機会を得てやっと人間関係を大きく広げて行くきっかけを掴めました。アピラクとの出会い、ウクレレショップオハナの馬野さんとの出会いなど事業の背骨になるような人達との出会いに恵まれたおかげで今何とか十年たっても続けていられております。結局、どんな事業であっても一人じゃ何もできないことを独立開業して思い知り、立体的な人間関係に恵まれて初めて生計が成り立つことを身を以て痛感したわけでした。前述したウクレレ製作の技術なんてものは結局のところ何年か後の自分が今年2021年作のものを振り返ればまだまだ未熟な点ばかりだろうし、どの時点でも未来の自分よりは劣るのが職人の世界。だったら今できる最善のものを丹念に作ろう。全力で挑もう。同じ地味な工程の中にもほんの僅かな指先の動かし方の違いの積み重ねがやがて大きな技術的進歩になっていたりする。その日、その時は暗中模索であっても必ず苦しんだ分だけ成長する。それは紛れもなく、これまでがそうだったからきっとこれからもその繰り返しだろうことは想像に難くないわけで。とにもかくにも、コツコツやって参りたいと思います。日頃、当方のウクレレをご愛用くださる皆様の笑顔を常に思い続けております。感謝!