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7/19(mon)

下地が一番大切なのです

塗装はまさに「急がば回れ」でして、面倒がらずに着実に下地を作っていくことに始まります。木工が完了していざ塗装工程に入ると、どうしてもすぐにスプレーガンでぶわーっと吹き付けたくなるものです。やっぱり塗装と言えばスプレーガンで吹き付けみたいなイメージがあるから。でも僕の実感としての、実際の塗装工程の中身は殆どが下地作りに徹していくだけなイメージです。その出発点が無垢の木地の導管埋め。つまり、目止め作業。このめっちゃ地味な作業をきちんとやらないとその後の工程でかかる時間も倍増するはめに。ざっとラッカー塗装の段取りを書くと

  1. 目止め×最低2回
  2. ウッドシーラー(塗料が木地に吸い込まれないためのシーリング)×最低4回
  3. サンジングシーラー(塗膜を平坦にする)×最低8回
  4. ラッカークリア(艶出し)×最低4回
  5. 乾燥期間(最低五日間)
  6. バフがけ
目止めがしっかり出来ていれば3番目のサンジングシーラーの回数を減らせる。サンジングシーラーが減るということは余計な塗膜の厚みを無くすことができる。塗膜を最低限の厚みに仕上げられれば、より木そのものの鳴りを引き出せる。つまり、音に良い。だから出発点の目止めが一番大切なんです。塗料には薄くて美しいけど手間がかかるラッカーと厚みを持たせて速乾性に勝るウレタンの二種類があります。ウレタンのサンジングを吹いてトップコートだけラッカーを吹くやり方もあります。うちは下地から全部ラッカーなので塗装工程全体で最低でも四週間はかかります。本数を増やすならウレタン戦法も必要。その方法でもいい音を出している先輩ビルダーはたくさんみえるので、僕もいつかやってみたいとは思います…。では!