Renewal Basic

岸和田専用機、ベーシックモデルであります。

 

こちらはそのソプラノ、345ミリ。

 

木材の選択から中の作りまで「軽快な弾き味」をとことん追求してバージョンアップさせました。ある意味においては最も音作りに全神経を集中できるモデルであります。ロゼッタやボディ外周飾りを象嵌するとその深さ分だけ表板の厚みを逆算して作っていかなくてはいけません。それが本機においてはまったく飾りが「ない」ゆえに最初から正確に板厚を理想のところまで薄くしていけるわけですね。

 

 

 

こちらはコンサートモデル。

 

シトカスプルース・トップですね。

 

 

精緻な馬蹄ロゼッタはそれだけで三、四日間もかかります。それを正確に掘って組んでいくわけですがロゼッタの工程を頭の中で逆算して完成までもっていく流れがいきなりゴールから始められる。ここまで色んな修行を自身に勝手に要求してきた成果が何気にこの至ってシンプルなベーシックモデルに集約されています。フィジーマホガニーという、学名で言うとホンマホと同じオオバマホガニー系でも産地が違えば音も変わります。本場のホンマホはマイルドなサウンドキャラですがフィジー諸島産のオオバマホはとっても朗らかな鳴りが特徴。

 

 

 

 

 

ワンポイント飾りの下準備

 

 

最近ウクレレマガジンのバックナンバーをぱらぱらと眺めていてふと思ったんですが工房の空気まで伝えるような写真ばっかりのムック本なんてあったら面白いだろうななんて。いやいや、自分で撮ればいいじゃんかとその直後に思い直したりして。そもそもここウクレレ工房なんだし。

 

 

 

0.8ミリまで薄くしたエボニー。

 

涙形「ティアドロップオーナメント」

 

 

塗装乾燥から上がったあとに組み込みと調整を経て最後の仕上げにこのオーナメントの貼り付けを施します。これが緊張するんですよ。正確にこの形のまんま塗装を剥がして接着するこの作業…。ちょっとでもボンドがはみ出たらアウトです。

 

 

いよいよ弦を張ります。

 

 

こういう業者向けの弦の100m束のことを「バルク」と言うんですがこれが案外シビアでして。まるまる100m全部使えるとは限らないんですよ。巻かれてる中で捻じれや太さの誤差がわずかに混在してます。それがビリ付きの原因になってるときがけっこうな割合であるので「当たり」箇所に行きつくまで何回か張り直すことはしばしばです。何度替えても同じ症状だったとき初めてフレットのすり合わせに移行します。

 

 

 

そんなこんなで完成していきます。

 

 

 

工房の前では着々と大病院の建設が進んでいっております。この巨大な鉄骨、どうやって一個一個組み上げるんだろうと思って眺めてたら、なんと人の手でした。クレーンで上から降ろされてくる鉄骨を作業員が手で受け止めて組み込んでました。つまりそれだけクレーン操作が正確だってことですね。操作しているところから降ろす場所がどう見ても死角なんですが。凄いな。

 

 

 

夕方に燃える雲が綺麗です。

1分動画作ってみました。