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やんわりと

昨日呑みに行った焼き鳥屋のテーブルに備え付けられていたポン酢やら醤油の瓶が妙に色あせてたのが気になってふと手にとってみたんですよ。そしたらね、びっくりしました。裏のラベルの賞味期限の部分だけ剥がしてある。これ、どうなんすかね。アウトな気がする。写真は塗装前に撮影したコンサートウクレレ。トップはシトカスプルースです。

サイドバックはカナディアンメイプル。この組み合わせ結構迷ってたんですよ。メイプルに対してあまり良いイメージが今までなかったので。11月の鳥羽展示会の時にウクレレらぷれの山本トキさんと再会して、トキさんが持って来ていた2013年に作った昔のタイプのソプラノを久しぶりに触ったんですね。そのソプラノはオールメイプルのボディ。で、かなり良く鳴っていた。製作直後こんなに豊かに鳴っていただろうかと思うくらい。そこでちょっとイメージが良くなったわけで。メイプルも作り方を考えれば面白い材なのかもしれないって。ただね、ここ最近の虎杢バリバリのカナダのメイプルは…高い!ほんとに高い。いつからこんなに高騰してたんだろうってくらい。

杢があってもコシのあるサウンドに仕立てられたら一人前のビルダーだろうな〜と妄想しつつ恐る恐る作ったのがこの一本。無名ビルダーが何作ろうと自由です。そこが面白い。自分みたいな知名度が低い製作家はそこがいい。世間から全く注目されてないからこそ型にはまらず作れる。いつでも好奇心を原動力にして作ってるこの感覚。最高です。

まだ本決まりではないんだけど今後のモデル展開を2つに分けて行こうかと思ってます。写真はボディとヘッドのテンプレート。テンプレートというのはいわゆる型紙みたいなもんです。写真向かって右の2機種は12フレットジョイント採用の旧スタイル4ソプラノとコンサートを改良したモデル。こやつらを今後は「クラシックソプラノ」「クラシックコンサート」としてホンジュラスマホガニーボディで作ろうかと思うわけです。そんでもって左の2機種は14フレットジョイント採用の旧スタイル6コンサートと旧スタイル7ソプラノロング。こやつらはこのままの形で製作していきますがこれまた名称を「モダンソプラノ」「モダンコンサート」に。鳴り方というか、サウンドキャラクターで住み分けた訳ですよ。その方がユーザーも分かりやすいと思ったわけで。クラシック2機種は人懐っこくも太いサウンドが持ち味。モダン2機種はフラットで洗練されたサウンド。モダン2機種の特徴をより明瞭にしたかったのでトップにはスプルースだな…と前から考えていた訳です。サイドバックについては今後の課題です。色々試していこうかと思います。

いつまでも無名ビルダーでいたい。ほんとに。もう辞めちゃったインスタグラムの話だけど、snsを自分の宣伝目的で使う人多いじゃないですか。僕の場合、そういう意図はなくてウクレレが単に好きでインスタの中で世界のウクレレビルダーのリアルタイムな製作写真とか見るのが楽しかったんです。最初は。それが何年か前にフェイスブック社がインスタグラムを買収して運営するようになってからやたらと無駄な宣伝が多くなってきた。加えてフェイスブックから大量のユーザーが流れ込んできたせいで内容がフェイスブックと変わらなくなってきた。世界のウクレレビルダーの写真以外のどうでもいい他人の日常とかの写真、昼にどこそこのカフェ行ってますだとか…ランチの写真だとかが入ってきた。それで段々とまた面倒になってきたわけですよ。なんかただの近所付き合いみたいで。一番面倒だと思ったのが誰が誰のどの写真に「いいね」したかをチェックできる機能。これを自分は全くどうでもよかったので見たこともなかったわけですが、ある日自分のフォロワーに「なぜあの人の投稿にGOODボタン押して私の写真はスルーなんですか?」って言うDMが来たことがあったんです。びっくりした。そんなとこまで追っかけてんのかって。これじゃフェイスブックと同じだなってそんとき思ってしまった。ワクワクして海外の同業者の凄い製作現場を見るのが楽しかったあの頃。始めた頃の純粋なインスタらしい世界観がなくなったのが辞めた理由です。最近改めてブログって面白いツールだなって思ってます。見たくて直線見に行くサイトじゃないですか。興味があるから主体的に見に行くのがブログ。当たり前だけど自分が見たいカテゴリーやコンテンツに満ち溢れてる。そういう意味ではYoutubeもSNSツールではあるけどブログに近い気がする。見たいから見に行くって部分で。ブログは読み物ですよね。写真付きの。管理人の個性が超色濃くでてる読み物。だから面白いのかな。

あ、だいぶ逸れてしまった。…話戻しますね。

隣町に関という町があります。関市。昔から刀剣の名産地として知られてます。名刀「関の孫六」。刃物の町。その流れでカミソリメーカーで有名なフェザーも関市にある会社です。あとナイフで有名なガーバーサカイも関。戦国時代、刀鍛冶は競って名刀を作ってた訳ですよね。無数の刀から稀に「業物(ワザモノ)」が産まれていった。そんな関の孫六みたいなウクレレを作るのが楽しみなわけです。ワザモノ的なウクレレを。それを手にして弾いてる方がね、周りの人に「それどこのウクレレ?見たことないね〜」って興味深々言われて・・その希少感に満足して欲しい。日本人てブランドに弱いじゃないですか。有名だから幾らでも出すみたいな。そういうの好きな人はうちにはまず来ないと思う。とにかく業物的なウクレレが欲しいって人しか今までもこれからも来ないんじゃないかな。本物志向な人にワザモノを提供する無名製作家。いいなそれ。もの作りはやっぱりいいですな。

あ、今日24日か。

かーちゃん誕生日おめでとう!今年も元気でいてくれよ!