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art line 構想

夕方、木曽川沿いの堤防道路を歩いて来ました。ノラ・ジョーンズの「turn me on」を聴きながら夕陽に向かってとぼとぼと。歩いてるときは大抵ウクレレをどんな風にしようかなんて考えてます。アタマの中でヘッドの形を変えてみたりボディを薄くしてみたりロゼッタを色々変えてみたり。そうしてある程度まとまって来たところで喫茶店に入りました。それをメモ的な纏めにすると…

  1. ヘッドの形を変える
  2. ヘッドは化粧板のみ(ロゴなし)
  3. ブラックポストのUPTLを使う
  4. 指板は小さい2φドットのマザーパール
  5. 指板厚を3.5ミリに戻す
  6. 特注国産フレットを使う
  7. ボディは二度染で深めの焦げ茶
  8. 板厚仕上がり1.6ミリ厚を狙う
  9. ネック側胴厚55ミリ、ボトム側胴厚63ミリ
  10. ボトム髭はさらに小さくする
  11. メキシコ貝ワンリングのロゼッタ飾り
  12. 今後はマホガニーしか使わない
  13. 呼称を用いずサイズ表記だけ
  14. アートラインとベーシックの2シリーズ
  15. 全てハードケース付属

呼称を用いないっていうのはですね…つまり今までのスタイル4MCとかスタイル8SMSTとか言う呼び名を無くすってことです。スタイル4コンサートのマホガニーだったらStyle-4MC、スタイル7ソプラノロングのスプルースローズだったらStyle-7SRSLだったりしたわけですがもう今後はマホガニーしか使わないつもりなので単純にサイズ表記だけにしたいと思ってます。ソプラノ、ソプラノロング、コンサート、セミテナーの4サイズ。これをオハナさんのみで販売するベーシックモデルとそれ以外のアートラインの2シリーズで作って行こうなんて構想しました。

“art line”というのは今までのレギュラーモデルよりさらに技術的に踏み込んで作ってみようと思ってるウクレレシリーズです。そういうと見た目の装飾とかが凝ってるものを想像しがちですが違います。今まで怖くて踏み出せなかった領域に入って挑戦して行こうってことです。メーカーなら絶対そこまで出来ないっていう一線を超えてみたい。単に板の厚みを薄くするだけじゃなくてタップノートを揃えながら薄くしていくっていうバイオリン製作のノウハウをウクレレ作りに当てはめる。その上で剛性ギリギリのところまで骨組みを軽くしていく。ポンっ!と鳴るイメージ、これを目指します。
工場製品には作れない職人の領域、アートライン。なんかSIGMAのレンズみたいな名前ですがそういうことです。

まあマホガニーしかやらないとは言ってもあくまで基本的な考えです。絶対やらないってんじゃなくて。展示会とかだけスプルース使うかも知れないですし。何が目標なのかをハッキリさせたいわけです。音が欲しい。いい音が。昔からそういう考えではありますが派手な杢のコアとか全くもってどうでもいい。所有欲満たすだけのウクレレなんてそこら中にあるわけです。わざわざ自分が作る必要もない。そんなことより得意なはずのマホガニーを使って未だ納得行くものが作れていない情け無い現実を直視すべきだと思ったわけです。戦前は高級家具というとキューバンマホガニーだったわけですしマホガニーだって希少材と言えば希少材です。本物のヴィンテージマホガニーを手に入れるには川や湖に沈めてあるシンカー材か家具工場のデットストックから買い付けるしかない。今までちょいちょいとスプルースとかコアとか寄り道して作ってる場合じゃなかったと反省してます。(健康でいられる)lifetimeは短い。出来ることは限られてる。まして一人で作れる本数なんて限られてる。ならとことんマホガニーを追求しよう。そんな感じに考えがまとまって来ました…。