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オリジナルフレット

何年も理想ばかり語っていても何も始まらない。動こう。つべこべ言わずに。起承転結の転は待っていて訪れるもんじゃない。自らもぎ取るべし。

という訳で思い切って三晃製作所様に特注フレットを発注しました。基本的に1ロット30キロからの受注になるので3回ぐらい個人工房人生をやらないと使い切らないであろう量かつ出費です。
でも他にないんだから仕方ない。あくまでも三晃さんのフレットが使いたい。ジムダンロップとか海外のものじゃ駄目なんです。三晃さんの作る1.65mm幅のフレットが欲しい。
ほかの製作家さんがどう考えるかは知りませんが私にとってフレットはウクレレの生命線。弾き易いかどうかを最終的に決める重要なファクターです。

個人製作家が作るウクレレ。それは宝石箱のような存在。まだまだ自分の作るウクレレはそこに至ってません。妥協したら負けです。負けてます。戦っていかなきゃいかんです。過去のウクレレの方が良く鳴ってはいたけれどもフレットが細く立っていて決して弾き易いとは言い難いものでした。過去の鳴り方と今理想としている弾き味が丁度良い塩梅に折り合ったとき初めて完成を見ることになると思います。



これまでやって来たことの意義はたぶん今後きっと見出せるはず…。今年最悪のコンディションの真っ只中にあるにも関わらず理由は分かりませんが12年もの長い遠回りをしつつ、なんだか漠然と理想のウクレレを作り上げる日がとても近いような気がします。



単純に、純粋に心から納得の行くウクレレを作りたい。その一本に出会いたい一心でこの稼業に打ち込んで来ました。琴線にふれる、小さなウクレレの生音一つがその空間を柔らかく暖かく包んでくれるような。弾いてる当人が悦に浸るような。ネックを握る左手が心地良くてたまらないような。爪弾く右手が自在に動きたくなるような。そんな自分にとって究極のウクレレを。早く出会いたい。