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眼の本

「一万人に一人の確率で生来網膜が弱い人が存在する」…まさか自分がそれに該当するとはつゆ知らず40年生きて来た訳ですが町に2、3人はいるということですね。宝くじには300円すら当たったことがないというのに…。しかしながら前にも書いたように39歳で網膜剥離手術を経験させて頂いたおかげでこれから健康維持に一層気をつけていかなきゃいけない中年期を迎える心構えとは何ぞやを勉強する良い機会になったことに幸運さえ感じています。さて、網膜症で多いのは圧倒的に糖尿病網膜症患者だそうです。その人数は2014年の医療機関調査では316万人。それに気付かず生活している人は実に1000万人を超えると予測されているとのことです。何らかの糖尿病疾患を持っていると予測されるのが2000万人以上となった現在、日本人成人の大多数が自覚症状無しに暮らしていることになる…。実に由々しき事態のようです。網膜剥離は硝子体手術や眼球をシリコンバックリングで外側から抑えて剥がれを戻す手術のどちらかを行なえば9割は失明せずに済む時代になってます。僕はまだ眼球のゼリーが若いのでバックリング手術をやって頂きました。視力は1.0まで回復。視野はまだ鼻の頭あたりまでが欠けた状態ですが眼球内の水が数年かけて引いて行けばいずれ回復する余地もあるとのことです。昨年11月にもう一方の右の眼も先生の話されていた通りに網膜剥離の前兆が現れ始めました。先天性の網膜剥離疾患では両眼ともほぼ同じ時期に発症するケースが多いそうです。それにともなって剥がれる前に予め変性箇所をレーザーを撃って囲う処置をして頂きました。右眼のように前兆段階で剥がれそうな変性を発見できれば手術に至ることはありません。僕個人の感想ではレーザー処置は痛くはありませんでした。何というか、重い緑色の光を50〜100回ほど照射される感じでした。同じ病院であればレーザー治療費用は初回だけ手術扱いの3万円ほどでそれ以降一年以内は何度行っても手術扱いにはならないために1000円ほどです。硝子体手術や強膜バックリング手術には24万円から30万円ほどかかります。ぜひとも視野に飛蚊症などの異変を感じたらすぐに眼科にかかって下さいね。レーザーで済めばラッキーですよ。糖尿病網膜症の場合は単なる網膜剥離とは違ってかなりやっかいなようです。糖尿病は過剰に溢れた糖が身体中の血管を悪化させてしまう恐ろしい病気。この事も以前のブログで紹介しましたが糖というのは単に砂糖のことじゃないですよ。どんな食べ物にも糖が含まれてて、とくに主食に多く糖が含まれてます。いわゆる炭水化物のことですね。一日に成人男子が取っていいとされる炭水化物は120g。それ以上は取りすぎた糖として溜まって行きます。ご飯一杯で40から50g。うどんそば一杯で60から70g。カレーライスをまるっと食べれば110g。これだけ書いただけでも一日3回主食をとっていれば糖尿病リスクは現代人誰しもあることがわかります。あとは寝るだけの夕飯で主食を抜いて穀菜食のオカズだけにするのがベストです。貧しかった昭和初期の頃は三食食べることでちょうど良かったようですが今は全く食卓事情が違います。そして糖尿病によって細く繊細な網膜の毛細血管は比較的あっさりと侵されてしまいます。網膜は角膜や水晶体が捉えた光を映し出すフィルムですので、網膜の毛細血管がやられてしまえば映像は映らない。つまり見えない。単に剥がれただけなら程度にもよりますが戻す手術かレーザーで焼いてくっ付ければ良い。でも糖尿病網膜症はその原因が糖にある。その糖の原因は生活習慣、食生活や運動不足に起因する。つまり患者本人が根本的に生活態度を改めないことには回復の見込みがない。この本には「眼は心身の健康のバロメーターです」と書いてあります。なるほど。目は口ほどに物を言う、ってのは医者から見ても同じことなんですね。眼科で瞳孔を開くいわゆる散瞳をして眼の中を覗くと網膜の中の細かい血管や黄斑部や視神経の中心部の視神経乳頭などがはっきり確認できます。切開して身体を開くことなく直接体内の毛細血管を見ることのできる唯一の場所が眼です。















眼の寿命ってのはどうも人生五十年時代に合わせて作ってあるように思えてならない。この図をご覧ください。なんと10歳をピークに眼の見る力は坂道を下っていきます。65歳まで下がり続けるそうです。30代なんてもうピークの半分以下です。それまでいかに眼が良かったと自覚していたとしても40代からはいよいよ人それぞれの眼病と付き合っていくことになるのが実状だということをこの本で初めて知りました。眼の老化は実際のイメージより遥かに早く始まっている。その老化現象は誰もが殆ど至るという水晶体が濁る「白内障」としてだったり視神経が壊死して大脳まで映像が届かなくなる「緑内障」として現れてくるそうです。もっと驚いたのが次の記事でした。









毎年2万人が失明しているなんて知りませんでした。緑内障は視野欠損し始めたころにはかなりの数の視神経が壊死してしまっていることが多いそうです。それまで自覚症状もなく急に進行してしまうことも。40歳以上になったら一度は眼科で色々とご自身の眼の健康状態をチェックしてみることをお勧めします。











 
紫外線など活性酸素から眼を守ってくれる栄養素を積極的に摂取することは白内障予防を始めとしてあらゆる眼の健康状態を維持することに有益だと書いてあります。ルテインを一日6g摂取する。ほうれん草かブロッコリーを必ず毎日頂く。これです。やっぱり緑黄色野菜は強い味方です。白内障予防には手羽先や魚の煮こごりに多く含まれるコラーゲンが有効だそうです。角膜や水晶体はコラーゲンで出来ていることからして納得ですね。眼の栄養として一番大事なビタミンA。なかでもレチノールを多く含むレバーは眼の健康に大いに役立ちます。コレステロールが高いので一食30gほどで十分だそうです。目の健康も結局は食生活によって守るのが基本ですね!