22th Aug.

お久しぶりです。先日の夕刻空を見たらこんな夏らしい雲。関東ではラジオで夏らしくない日々が多いとのことですが岐阜は普通に暑いです。

 

 

二十日ぶりにホームページの管理サイトを開いたところです。...メッセージを下さっていた方々には返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。網膜はく離手術後は網膜に悪影響を及ぼすブルーライトをふんだんに放つ液晶モニターを見ないようにと眼科医より言いつけられております。パソコンを開く頻度がかなり減っていますので私に何かお申し付け事項などありましたら電話のほうに直接お問い合わせ頂くのが間違いないかと思います。

 

 

 

Ancestor's Ukulele 坂井 祖

080-5013-7737

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年の4月14日の手術後は下を向きっぱなしでいると時折視界に白く光りの帯が横切ります。これもかなり時間をかけて直していく必要があるので気長に構えております。仕事に支障はありませんがペースは以前より落ちました。それでも製作していけることへの嬉しさは格別です。今年は個人オーダーがとても多く、そのほとんどがスタイル7Mソプラノロングとスタイル4Mコンサートです。同じものばっかり作ってます(笑)。

オーダー品製作の合間にちまちまと進めていた試作モデルがこのほど完成しました。コンサートとテナーの中間サイズのスタイル8コンテナです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボディシェイプはスタイル9テナーをなぞっているのでよく似ています。抱えた感じもテナーのようです。テナーよりもひとまわり小さいので取り回しがいいのが特徴です。コンサートより大きいのが欲しいけどテナーまでいくとちょっとでかい。そんなものを求めているひとには嬉しいサイズかと思います。弦はEJ65Tを張ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テナーの弾き方に慣れているひとはすぐに弾きこなせると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はこの試作と他にもうひとつ合間を縫ってやっていたことがありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛用のスタイル7Mソプラノロング。ぱっと見てなにが変わったのか分かった方は凄い。

 

 

 

 

...どこが変わったの?って思いますよね。あまりに自然すぎて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解はブリッジです。前に付いていたものを剥がして新しく新調しました。今度はコンサートサイズのものをつけたんですが案外よく似合ってしまった。今後はソプラノロングにもコンサートサイズのブリッジを使っていくかもしれません..。

 

で、なぜ交換したのかというと。現行出荷しているスタイル7はオルカスのミディアムゲージが張ってあります。これの1弦のゲージは激細の019インチです。ここまで細いと1弦のサドルの位置は規定スケールに対してほとんど後退させる必要がありません。

 

 

どういうことかと言うと、ピアノなどは一音ずつ調律することができますがウクレレは平均律調弦を取るフレットを採用しています。ピアノほど正確にピッチを合わせることは不可能です。ウクレレがピッチを合わせる要素は3か所。ナット、弦、サドル。ピッチをあわせるためにサドルが乗るブリッジの位置の実寸位置は1~3ミリ後退させる必要があります。ローポジションにおいてはそれほど顕著に和音の乱れは感じられなくてもこのサドル位置が的確でないとハイポジションでの和音が実に乱雑になってきます。弦が太くなるほど後退させる距離も大きくなり、細いとその反対です。カマカなどソプラノやコンサートでも太いゲージの弦を張って出荷しているものはそのとおりに後退させた位置にブリッジをくっつけてます。国産のものは細いフロロカーボン弦が主流のため少しだけ後退させた位置で出荷していることが多い。

 

 

 

通常の021~032辺りのミディアムゲージを張るならば後退位置は2ミリ程度で十分で、あとはサドルの幅の中で微調整出来るはずですがそれを下回ったかなり細い弦を1弦に張ったり国産仕様のウクレレに太い026~042あたりのゲージを張ればピッチは合いません。そうなるとサドル上での調整幅を超えてブリッジごと位置を変えるしかありません。ウクレレ弦はゲージ選択肢の幅が広い。だからと言って想定されているゲージを大きく超えるものを使うとピッチの問題がおきます。



 

 

そんなひとあんまりいませんがゲージの微妙な違いに対応して3つぐらいサドルをもってると、ほんとはいいんでしょうね。自分はかなり神経質なので人前で弾いているときに違和感があるとずっと気になってしまいます。

 

ギャラリーに聴いてもそんなに違和感はないと言われましたがずっと気になっていたので思い切って交換しました。かなり面倒でしたが...。


そうそう、頂いたメッセージで同じような内容の御質問があったのでここで私個人の考えを書いておきますね。搭載するのに最適なピックアップは何かという内容の御質問をよく受けます。私の中での最高に贅沢な音はそりゃ生音以外にありません。となると理想はコンデンサーマイク一本を目の前に立てて録音する、ライブだったらダイレクトマイクをサウンドホール目掛けてセッティングするのがベスト。つまりウクレレ自体には何ら加工しないのが理想。でも実際色んなとこで演奏していくとそんな理想の環境はあまりなく、自前で出来る範囲で良いサウンド環境を作っておく必要があることも事実。となると添加物のない自然な音を拾うピックアップが理想的。個人的にはやっぱり定番のフィッシュマンが一番かと思ってます。パッシブで拾ってパラアコで信号を強くして送る。これが今までずっと続けてきたスタイルです。それでも今年に入ってアンダーサドルから貼り付けタイプのSBT-Eに趣向が変わりました。音が遠くなりがちで余計な音まで拾ってしまいやすいコンタクトタイプではありますが生音により近いのはこっち。ウクレレ自体の生音がしっかりしていさえすればほとんどパラアコでいじらなくてもコンタクトタイプで十分いいような気がしてます。これも大音量ライブを頻繁にやるプロプレイヤーなら通用しないと思いますけど専らカフェや小ちゃな箱でしか演奏しない私のようなレベルならこれで十分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

山、湖、渓流。カフェ、ライブ会場...。一緒に寝たりもする相棒。ますます気に入りました。これからもよろしく。