来季よりマイナーモデルチェンジ開始

工房を立ち上げてからすでに何度も設計の見直しを繰り返してきました。

 

アマチュア時代に量産していたどんぐり型のコンサートに始まったウクレレ製作。工房を開設すると同時にSKソプラノを製作。その後すぐにフルモデルチェンジを行ってスタイル4コンサートやスタイル4ソプラノを発表。アピラクがスタイル4コンサートをメイン機にしてカレイ・ガミアオらとアジアツアーを周ってくれたことで大きな反響があり、タイやフィリピン、韓国などでスタイル4のオーダーが広まりました。ほんとに彼には感謝です。続いて14フレットジョイント・ロングスケールのスタイル8コンサート、ソプラノとコンサートの中間サイズにあたるモデルのスタイル7を発表。最後に2年間の開発期間を置いて今年からショップ展開を開始したスタイル9テナーまでの全6機種。また、今年からウクレレショップ・オハナさん専用モデルのベーシックモデルの製作も開始しました。

 

これまで駆け足で色んなアイデアを試して来ました。全6機種のさらなるステップアップのために来年からショップに納める基本モデルの設計を外観から中身までよりシンプルなものに統一していきます。各モデルのシェイプは変わりません。主に装飾を排して木材自体のグレードを上げる方向にしていきます。そのきっかけとなったのが今年から使い始めた広島県の老舗家具メーカー倉庫に眠っていたデットストックでした。昭和40年に製材されて倉庫の奥に眠ったままだった中米ホンジュラスマホガニーの放つ音の素晴らしさに作った本人が感動してしまいました。ホンジュラスマホガニー自体の流通が枯渇している中でこの古いホンマホの存在はウソ偽りのない本物の木材が持つ有無を言わさないパワーを感じさせるに十分でした。同時に今まで自分がやってきた平均的な材に装飾で面白いものを作るというスタンスに疑問を投げかけました。「主役はビルダーじゃない。主役は木そのものだ。魅力ある木は何も装飾の手を加える必要なんてない。むしろトーンウッドとしての魅力を最大限に引っ張りだしてあげられるかどうかに木工の腕を試すべきだ」ということに本当の意味で気付かされました。飾りではなくシンプルにトーンウッドが引き立つ作り方。この辺りをもっと詰めて行って来年からショップに納めさせていただく分から随時、全モデルごとに発表して参ります。

 

見た目で値段の差異がどこにあるのかは分かりずらくなるかもしれません。見た目はあくまでシンプルであってもどこか惹かれるものを目指します。弾いてみて本当に良いものだと実感して頂けるようなウクレレを製作して参りたいと思います。

 

 

 

 

仕上げ専用スペースを増設しました