ordered ukulele

工房看板もかなり年季が入って参りました。今となっては懐かしい昔のベルシェイプコンサートを象ったブランド看板。アマチュア時代に一番作りまくったウクレレでした。専業製作家に転身するときにそれまで製作してきたシリアル番号を一旦0に戻して今は80番台。今年中に100番を迎えるかどうかといったところまで来ました。年間25本から30本ほど製作してますが振り返れば試作やジグ製作が多々割り込んだのでなかなかペースが上がらなかったのも事実です。今年からオハナさんとの共同開発のベーシックシリーズが加わったことにより製作本数は上がって行くことと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

オーダーウクレレの製作は先月の夏風邪ダウンのせいでかなり押していますが地道に遅れを取り返しています。お待ち頂いている皆様、いましばらくお待ちください。一生懸命、皆様の感動のために尽力して参ります。先日、オーダーを頂いた方とのやりとりの中でベーシックモデルとレギュラーシリーズとの違いを聞かれました。

  1. サウンドホール周りの補強方法の違い
  2. 装飾の有無

この二つです。1に関しては次の違いが挙げられます。

  • ベーシックシリーズは指板が短いためサウンドホール付近に弦の張力による負荷があまりかからない。それゆえ橋渡しの補強をサウンドホール両脇に施すのみ。シンプルに、「箱の鳴り=サウンドホールからの出音」となる傾向が強い。
  • レギュラーシリーズは指板がサウンドホール真上まであるので前述の負荷が強い。通常の橋渡しだけだと何十年か先にサウンドホール周りに縦方向の割れが出てくるリスクが若干心配。その事前対応策としてプレートによる補強を施す。サウンドホール周りがべニア構造になる副次効果として箱の鳴りに加えてもう一歩、出音に広がりをもたらす傾向がある。  

 

 

 

 

 

 

2に関しては主に以下の点

  • ヘッドロゴの有無。高価なゴールドパールをハンドカットでインレイする作業はかなり手間がかかってます。
  • ボディサウンドホール周りの飾り「ロゼッタ」の有無。これがあるだけで3工程ほど上乗せされ、日数もかかります。
  • ボディ外周飾り「パフリング」の有無。

飾り付けの工程はどんなものにせよ手間がかかります。一見簡単そうなシンプルなものから複雑なものも含めて手間は同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ベーシックシリーズ共同開発のご依頼をオハナさんに頂いてからまた製作ノウハウに関する考えが少しずつ変化しています。ソプラノやコンサートに関してはとことんシンプルな風体をより趣向するようになりました。もっともウクレレらしいシンプルな美しさ。でも前述したとおりいかにシンプルな飾りとはいえ手間は同じです。オーダーされたレギュラーモデルに至ってもその考えのもとよりウクレレらしくシンプルで飽きの来ないデザインを今後は追求して行こうと思います。