選択肢

大好きなアーティストの一人、パットメセニー。この人のイパネマを初めて聴いたときは衝撃でした。イパネマビーチの軽やかさの欠片もない雰囲気。

《こんなに重々しいジョビンを弾く。パットはパットのイパネマがあるんだ。それでいいんだ》

表現は無限。感じ方も無限。自分の思う通りに弾く世界。この曲は絶対にこう弾かなくてはいけないなんてことはない。そう感じた経験でした。欧米のアーティストの自由な表現にとことん魅了されて行くきっかけがパットやラリー・コリエルでした。彼らに共通して思うのは彼ら自身が音楽のジャンルに昇華されていることです。
普通、クラシックギターだったらクラシックギターのジャンルの中で色んなアーティストがいるわけですがパットやラリーは彼ら自身がひとつの音楽世界で楽器はそれを表現するツールだと感じました。この曲ではこの楽器の音で自分なりの表現をする、つまり選択肢。クラシックギター本来の基本的な奏法とかじゃなくてその音を利用して音楽を作る。私の主観での見方に過ぎませんがそう感じた上でもの凄くそれが魅力的です。そんな楽器の選択肢の一つになり得るような音を作って行けたら…そう思っています。ウクレレという名の楽器ではあってもそれ以上に唯一無二のうちの工房の音を作って行きたいと強く思います。
色んな面でうちの工房は変わった存在だと自覚もしていますがありのままの自分の個性をこれからも追求し、とことん弦楽器に魅了されて行こうと思います。