営業演奏2016

 

真っさらの木材からウクレレに仕立て上げてピックアップを載っける。それを引っさげて営業行脚をしてたくさんの人と出会って行くというのは何だかストーリーに満ちています。米国のビルダーの中には作ってライブして作って…という人が多いみたいですが日本では製作家はひたすら製作というイメージが強いような気がします。

世界中に数多存在するウクレレビルダー。その中で独自性を色濃く出して行くことは長期的な視野に立った時、生き残るために最も大切なことと考えてます。ウクレレを販売させて頂いているオハナさんでは世界中のお客さんを相手に常時300本近くをストックし、さらにジャパンエクセレントの枠内には錚々たるビルダー群が製作した逸品ばかり。その中で選ばれるために皆、独自の手法やオリジナリティー、高い木工技術で努力を重ねていらっしゃる。独自性を確立されて輝きを放つウクレレばかり。木工技術で私の遥か上を行くビルダーがひしめいています。「あれはどうやって作ってるんだろうか」「何て暖かくていい音なんだ」、そんな新鮮な驚きにこれまで何度も触れてきました。ほんとうに世界は広い。そのだだっ広い世界の中を私は私のやり方で自工房の魅力を探していかなければ。4年目の今の私は技術力では及ばないことを自覚した上で、シンプル美とライブ実践力の高いウクレレ製作メソッドを磨き上げて行こうとしています。

 

本格的に営業演奏行脚を始めてまだ2年目の私のやってることはともすれば「一若輩ビルダーが何をしたいのか」と偏見の対象にもなり得るかも知れません。でもどう見られるかなんて二の次です。真に弾き手目線に立って作られるウクレレは断じて狭い工房の中にいるだけでその手法を見つけられるものじゃない。私のやり方でしかないとも自覚してますが音が最も活き活きと放たれるライブの現場の中にしか新しい発見は生まれて来ないし、予測し得ないことに溢れてきたことも事実でした。昨年は実践に基づいた製作をスタートさせた年となりましたが地元カフェでの毎週の演奏、各都市への営業演奏を合わせ53本のライブを敢行しました。私にとっての製作の目的はどこまでも演奏のためのウクレレを追求すること。ウクレレユーザーの満足度を高めるための製作のヒントを探す最短の方法は一番遠回りなやり方、自ら人前にどんどん出て音を出して行くことだと今は考えています。自分の目指すサウンドと趣向が近いユーザーだけにしか共感を持たれ得ることはないと思いますがそれこそが狙いです。

何だか自己紹介の連発みたいになってしまいました^^;
つまり、営業演奏行脚の目的を知って頂きたかったんです。私自身、いつも一つでも多くの製作のヒントに繋がる発見に出会えればと期待を胸に秘めて演奏しております。弾きながら(おや⁉︎)という顔をしたり、(何だ今のは…)みたいな顔してます。それは例えば弦の太さや組み合わせを変えて臨んだライブでいつもと同じ曲を同じように弾いて工房で張ったときと異なりライブ中に想像以上に音が太かったり、プレイの中で突発的にコード全体に入れたビブラートがイメージと違う鳴り方をしたり…ほんとにライブの中では自分の作ったウクレレが生き物かと紛うばかりの変化を起こし続けます。そういう現場の体感は工房で作っているだけでは絶対に経験できません。起きたことを帰り道の車中や宿泊先のホテルで寝転がりながら省みます。それを工房に帰ってから良い結果はそうなり易いように、悪い結果はそうならないように改善して行きます。


かなり内向きで変わったライブ…且つまだまだ未熟な演奏ですがご興味を持って頂ければ幸いに存じます。当日会場にてサンプル音源CDを無料でお配り致します。サウンドクラウドとコンテンツは全く同じですがまだ聴いたことのない方のためにアルバムにしました。今回は初めて簡単なワークショップをやってみようと思います。お題は「Cメジャースケールを使って遊んでみよう!」です。2人一組になれれば一番面白いんですがそれは当日に決めたいと思います。
Ancestor's Ukulele presents
サカイハジメ short trips live  vol.7
3/27(sun)18:00-19:00 workshop 
19:10-20:00 live
岐阜県高山市サンアート高山
要予約  0577-35-0536(鈴木さん)
お料理とドリンク代として参加費2000円となります。
春先の高山市は観光客で混み合うので電車の方が良いかと思います。サンアート高山さんは駅前にあります。