今年のテーマ

ホームページの”ukes”ラインナップに掲載されている各モデル。時を経てそれらの外観及び構造にマイナーチェンジが何点か施されて来ました。今後可能な限り一通りの基本モデルをお店に置かせて頂こうと考えておりますが、同時にその都度カメラに納めてラインナップの画像を更新して行ければと思います。主な変更点はまずオーナメントの形状。トップ髭の形です。初期は三角形で尖っていましたが現行は柔らかなカーブから緩やかに端を落とし込む形になっています。次に指板のエンド。髭が柔らかな形に変わったことに合わせてこちらも2次元的にエッジの効いた旧形状からエンド全体を丸みを帯びさせた3次元的な形状に変えています。構造面ではボディの各材厚をより薄く軽くする方向にし、サウンドホールまわりの補強方法をプレート式に変更しました。

トーンブレイス長を伸ばしてサウンドホール直下のバーブレイスに組み入れ、ボトムからの伝達効率を向上させるシステムに変更しました。ボディはより薄く軽く丈夫に効率良いものになっています。ヘッドデザインは当初よりヘッド中央に黄蝶貝のロゴをインレイしています。以前はこの位置にロゴを入れるウクレレをほとんどありませんでしたが、最近はヘッド中央にロゴを持ってくるウクレレもちらほら見え始めて嬉しく思います。良いデザインは共有して行くべきだと思います。広く認知されたマーティンスタイルなど私も良いデザインをどんどん学んで自分なりの個性を生かしたものにまとめて行きたいと思いますが、自分なりのオリジナリティーを加味して行くことも忘れずにいたいと思います。外観をそのまま真似することは絶対にありませんがそれをヒントとして違った角度から自分なりのオリジナリティーを生み出すことが製作家の腕が問われる部分なのかも知れません。あまりにアバンギャルドなデザインは後々に廃れて行ってしまう傾向が見られるので今後もなるべくシンプルにすっきりとした外観全体として個性をまとめて行ければと思います。

目指すサウンドの方向性もよりアコースティックなものに傾注して行きます。特にソプラノ、ロング、コンサートについては「素朴さ」「深み」の二点をとことん追求して行こうと考えています。今年はどんどん深化して行きます。味わい深い楽器と供に毎日を過ごして行く贅沢。それが今年の主題です。