表板システム改良

表板のブレイスパターンが大きく変わったわけではありませんが今までの経験から考慮して今年からこのパターンでいくことにしました。ブリッジ直下のトーンブレイス長を伸ばしてサウンドホール直下のバーブレイスに組み込むようにしたのが一点。あと一点はサウンドホール周り。今までは上下のバーブレイス同士を繋ぐように2本の補強棒を渡していたのをサウンドホール全体をカバーするプレートに変更しました。サウンドホール周りにかかる主な荷重は指板エンドからのテコの力です。ヘッド側から弦の引っ張り起こす力が最も加えられるのが実はサウンドホール外周近くになります。とは言え、ウクレレでの荷重は微々たるものです。むしろサウンドホール周りには音が集中してくる傾向があります。
右の写真は今までのパターン。傾向としてボトムの弦振動をあと一歩、ホールへと導き切れていない感がありました。振動を最も効率良く伝達するにはお互いを連結することです。いわゆる骨伝導。ある程度まで音は質量に集約される性質が見られますが限度を超えると集約しきれずにただ振動を吸収するだけになってしまうので最適な質量にした上での骨伝導が理想です。ボトムで鳴らした音を最も効率良くサウンドホールから放出するための改良です。上記した振動と質量の関係はブリッジプレートの質量においても大きく変化します。ブリッジ直下のブリッジプレート材を何にするかで音色はかなり変化しますが堅い材はあまりお勧めしません。トーンブレイス周りはあくまで軽く丈夫に作ることが最上です。
さて話は変わりますが私の友人かつ恩人、昨日アピラックの演奏を改めて見直してみました。もうこのプライベートライブから2年ちょっとが経過したんですね。早い…。何度見ても親指のオルタネイト奏法の上手さに感動します。ダウンでベースノートを親指付け根の腹でミュートさせながら弾き、アップでメロディーを入れているわけですが親指の関節の柔らかさが尋常ではない。一定の軽快なリズムの中に時折混ぜるストラムがまた心地よい。やはり彼は凄いなと改めて感じました。毎年彼は面白い贈り物をバンコクから送ってくれます。二年前はキックボクシングのパンツでした。その前はうちの長女に像が描かれた黄色いワンピース。とてもユニークで暖かな性格のアピラックです。