材選びの基準を考える

今まで色んなスプルース材を表板に使って来ました。今回はシトカです。シトカはアラスカにある町の名前ですがアラスカ南部からカリフォルニア北部までの広範囲に分布していて色白なものから黄色いものまで多々あります。ギターでシトカトップというとスプルース材の中では最も低い地位にある印象を受けますがそれはあくまで材の流通量の関係性においてジャーマンやアディロンと比較して手に入れ易いことからそれらよりも安価であるというだけで音響特性上の比較とは別次元のことだと私は思います。シトカの特徴はまず剛性が高いこと。しかし軽いこと。中世ではヨーロッパの大航海時代の帆船のマストに多用されたほどしっかりとした材です。
ギターやウクレレにとっては必ずといって言いほどブレイシング材としてこのシトカが使われます。それは前述したように安価で丈夫だから。骨組みとなるブレイスは帆船のマストと同様の事由から軽く丈夫なシトカを使うのが適しています。シトカをウクレレトップに使うとやはりクリアで腰のあるサウンドとなります。シトカよりもさらに硬いジャーマンなどはテナーサイズあたりからギターまでが有効であると考えています。ジャーマンの硬さではソプラノやコンサートにとっては硬い高音が邪魔になるので、寧ろシトカあたりの硬度が最も相性が合うと考えています。バイオリンのような倍音重視の楽器特性と同じく小さな楽器であるウクレレの軽くバランスをとるボディの構造理想は異なるので前者ではジャーマンが理想的でしかも厚く使用するのに対し、後者は薄く軽く程よい硬さをベストな材とします。ある程度の大きさからはより硬質なトップが有効になるものと考えています。私はテナーでジャーマンをよく使っていますがこちらはとても相性が良いです。サイドバックにローズを使っても、マホガニーを使っても煌びやかでヌケが良く締まった音になります。
思うに、スプルーストップの音響特性はピックアップとの相性が他のどの材よりも良いように感じます。反対にマホガニーなどはアンプラグドで弾くときに真価を発揮する傾向が強く感じます。ただこれらの特性はイコライザーで調整できることなのでそれぞれに見合った設定を心得れば良いだけの話です。例えばマホガニー製のウクレレならばミドルを上げて音像を近づけたりハイやトレブルを上げ過ぎない程度に持ち上げれば客席が聴き取り易い音になるかと思います。スプルーストップではそれらの設定に自由度がかなり広くあるように感じます。弦に例えるならばブライトでタイトなフロロカーボン製がスプルース材の特徴で、メロウでウォーミーなナイロン製がマホガニー材の特徴と言えるかも知れません。これも好みと用途を考慮した上での材選びになりますので新たにウクレレを購入するときの一助となれば幸いです。いずれの材を選択するにせよ、悪い一般的な評価などは一切気にせずにご自身が新たに手に入れたい用途を評価基準とすべきかと思います。自ずとよりポジティブな材選びが導き出せるかと私は考えます。






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コメント: 1
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    Connie Avans (金曜日, 03 2月 2017 19:47)


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