緊張と慶びと

ここ数日の間の追いこみ作業は佳境を迎えております。秋に入った辺りから今年はガッツリと忙しくなって参りました。製作、演奏営業、子育て。嬉しいことに忙しくなると不思議とさらに注文が増えるようです。メッセが終わったら今度はオハナさんのショップオーダーのスタイル9を2台、オーダー待ちの分数台、そしてカッタウェイに仕様変更されるHookモデルの製作が待っています。まだまだ緊張感漂う小さな岐阜の工房です。でもこの緊張感。それだけ周りの人たちに構って頂いているからこそと思うと幸福感に満たされる日々であります。3年前、出来立ての真っさらな工房に初めて足を踏み入れた時には唯の一本もオーダーがなかったわけです。これからやっていけるのかと漠然とした不安。
退路を断った以上、自分を信じて行くしか道はもうない状況。それから徐々に新しい道を一人で作って行く過程でたくさんの方々に手を差し伸べて頂き、今があります。馬鹿みたいにウクレレ漬けの毎日。試作機をライブを通じて一年中弾き倒し、製作メソッドにフィードバックするエンドレスな反省の反復。そしてまだ道半ばです。こうして理想のウクレレを追求していけるのもほんとに皆様の暖かな眼差しのお陰であるということを常に肝に銘じて今後も精進して参ります。私の製作したウクレレは未だ諸手を上げて完璧だと言えるものではありませんが現時点で出来ることを全て試しています。作品の風貌と音色に、まだ不完全ながらも私のウクレレに注ぐ愛情を感じて頂ければ幸いと存じます。どうかこれからもよろしくお願い申し上げます。