風神雷神降臨

今年は琳派開祖本阿弥光悦が1615年に家康公から京鷹峯に知行を得てから400年の節目で京都国立博物館では宗達、光琳、抱一の風神雷神図屏風が華々しく展示されています。明日11/8まで3者揃い踏みの展示を見ることが出来ます。行きたい気持ちは山々ですが…。メッセ追い込み真っ最中です。


さて、その今年のメッセ出展の目玉にと最後に製作したのが…風神雷神をフィーチャーした2台。10周年記念モデルでショーモデルをタッグ製作して以来、久しぶりのインレイ作家の北出斎太郎氏とのコラボ大作となります。前回と同様に指板は斎太郎氏、ボディは私。互いにイメージだけを伝え合ってからそれぞれに風と雷のイメージを作り上げて行きました。斎太郎氏は躍動感のある風神雷神を木材をメインにインレイ。雷神の雷太鼓、風神の風呂敷には貝を使用。私は彼が具体的な風神雷神を指板に入れることを念頭に絵ものではなく木材のグレインやサップの柄を利用してそれぞれ雷、風のイメージをロゼットに入れ込みました。雷は雷神の肌色に合わせたサップを利用。風はココボロの荒れ狂うグレインを斜めにして嵌め込みました。
じつは製作をスタートさせたのが先月の23日。今日でちょうど半月。時間がない中でアイデアを振り絞り、手の込んだ4重のロゼットを嵌め込みました。さらに雷神のボディには新しい試みを施しました。ギターの製作方法としてはアーヴィン・ソモギ氏がすでに試み、ハイスペックオプションとしている工法で「テーパードボディ構造」と言います。参考ギターこちら


演奏者の顔に近くなるボディ低音弦側の胴厚を薄くして高音方向に向かって厚くして行くというもの。これにより楽器の向きがより弾き手側に傾くため自身の弾いた音を体感し易くなります。サイドポート(側板のサウンドホール)だと局所的な音が飛んで来ますがこの工法だとボディのナチュラルな響きをそのまま聴感することができます。聞けば何だそんなことかと思ってしまいますが実際製作してみるとかなり難しいものでした。矩形を取る場所とラウンドする場所とがテーパードになるために複雑に交錯します。それを小さなウクレレでやるとなると…。そもそもボディはジョイント方向に向かってテーパーしてます。
つまり縦横両方向テーパーし、トップ面は矩形。バック面はラウンドというややこしい構造になります。そして今回は2台とも裏板にセンターストライプを象嵌しているためエンドストライプともぴったり一致させなければならない。という難儀なことを半月ほど深夜までやっておりました。いよいよ塗装に入ります。調整途中になるのでメッセでは参考出展で試奏は出来ません。メッセ終了後にオハナさんで販売されます。そちらで試奏できます。まだ価格は未定です。販売に関することはオハナさんに直接お問い合わせ下さい。




Style-7 premium "雷神"
Body フィギャードホンジュラスマホガニー
テーパードボディ構造採用

Style-6 premium "風神"
Body フィギャードホンジュラスマホガニー
 



 



※調査済み…風神雷神図の著作権は作者没後すべて50年間をとうに経過しているためクリアしています。