モノの価値

幸いなことに、今年は個人オーダーに恵まれています。どのオーダーに関しても想い出深い製作となりました。オーダー主とのやり取りは必然的に濃いものになって行きます。製作本数が限られるため現時点においてもかなりお待たせしており申し訳ありません。必ず皆様のご期待に添えるものをお渡しすることを約束しますのでどうか今しばらく気長にお待ち下さい。今年いろんなオーダーと向き合って来た中で少し私のモノの価値観が変化して来ました。うちのウクレレは相場からしてやや高い。しかしオーダーはひたすら切れない。しかし私はマイナーな存在。それでも求めるものが一致すればオーダーが来る。私は目指す音や演奏スタイルに合致するウクレレを探求していく中で周りの評価を気にすることなく自分の思う通りに挑戦し続けています。
製作と演奏は同じ目的のもとに作られなければ意味がない、そんな信念を持っています。全ては理想とするウクレレを製作するため。それらの経験と実践が私と同じく理想のウクレレを求める方々と価値観が一致するとき、マイナービルダーであろうとオーダーが来る。欲しい音にとって有名も無名も求道者にとってはどうでもいいことで、世に数多あるウクレレの中でその価値観が手に入る場所がここであるならばモノの値段は相応となる。そう考えるようになりました。開業3年を経て少しは自信が付いて来たからかも知れません。一時は一日も早く有名ビルダーになりたいと切望した時期もありました。今はもうそんなことどうでもいいこと。求めるものが出来上がることが一番の目的です。製作したウクレレ自体が価値観を超えた輝きを放つようにもっと努力せねば。