見えない力

B'zの曲に似たような記事タイトルですが…。さてその力とは。

初対面のウクレレを弾いて直感的な弾きやすさと音の大きさをどこで感じるのかという話ですが、まず皆さんそんなことを考えることなくとりあえず手にとって弾いて「う〜む…」とか「ぉっ⁉︎」など感じて来たかと思います。世に五万とピンキリでウクレレが売られておりますが「ぉっ⁉︎」と感じるウクレレはどこにそのカラクリがあるのでしょうか。そのへんはビルダーごとに色んな考え方があると思います。私はいつもビルダーではなく弾き手の立場からその辺の好みを考えながら製作して行ってます。ネック厚は弾く人それぞれほんとに好みがあるので話題からは除外します。



パッと楽器全体を見渡してもどこにその感覚を覚えるカラクリが潜んでいるのかはわかりません。単刀直入に私の考えを申し上げればそのカラクリは3つ。弦高、セット角、サドル。この3つが私好みのバランスになれば私好みのいつもの音色に仕上がります。私好みって…。アンセスターズオーナーさん達には分かって頂けるかと思いますがつまりその音です。弦高はセット角とサドルの関係の上に成り立ってます。低いと感じるのは12フレットでおよそ2.0〜2.1㎜。私好みは四季を通して2.3〜2.5㎜の間で収まる状態です。2.6㎜以上だと高いと思います。ハイポジションでソロを取ったときにシャープするリスクが上がります。その点、低いと弾き易いし音程が安定するかも知れません。しかし低くすれば失うものもあります。



その失うものとは。パワーです。サドルを下げれば弦高は下がります。が、サドル直下に加えられる振動力も同時に落ちます。パンチを効かせたフレーズを出そうにも音が頭打ちになる。また、低い弦高はフレットに近い分、冬場にビビるリスクが高い。ほんの少しだけ逆反りさせたセット角にして製作してネックを後から仕上げ、順反り方向に木を動かしブリッジを貼るころにはほぼ水平にしてます。弦を張ってしばらくするとそこからまたネックが張力で順反り方向に少し動きます。ここの状態で3つのバランスが良ければ例の「ぉっ⁉︎」という鳴りと弾き心地になります。それにはある程度弾きごたえのあるパワー感が多少でもあった方が良い、そう私は考えております。いつも上手く行くとは限りませんが…^^;