スタイル9総括

先日行われた工房ライブではアンセスターズのオーナーさんが3名参加されました。写真真ん中がスタイル9テナーです。この写真の3台は一人のオーナーさんのもので、当日はこの他に私のテナーと合わせて自分の作ったものが7台集まる面白い光景となりました。工房ライブも年を重ねるごとにそんなアンセスターズオーナーの会的なものにもなって行ったら面白いなとも思いました。開業して3年で7台集まるということは6年で14台、12年で28台、24年(その頃に私は58歳)で56台…。シモさんみたいに開業30周年記念パーティーが盛大に催せそうなペースですね^^;。アピラックやフックさんも呼んだりして。その頃にもっと知名度上がってればまたリットーミュージックさんが取材に来てくれるかも…なんて妄想はさておき…



このテナー。試作機の改良とともに半年間でかなり多くの実践的な知識を得ることになりました。もともと私自身がテナーを弾いたことがなかったわけです。そんなテナーが何たるかも知らん者が無鉄砲に製作をするわけに行かないので試作及び改良とライブでの使用を繰り返しました。テナーは恐らく最もピックアップを搭載される率が高いサイズだと考えたとき生音を追求して行く以上のトータルバランスを構築する必要性に気がつきました。アンプサウンドメイクは人それぞれですが色んな会場、色んな客層(カフェやレストランの大抵ウクレレなんてよく知らないたくさんの人)に実際のライブ音を聴いてもらっておおよその人が直感的に「いい音だ」と評価するものに仕上げて行きました。



まず生音ありき。しかしコンサートまでのサイズとは音の作り方の方向性が違います。繊細かつふくよかに鳴ることを目的としたコンサートやソプラノとは違い、太く音圧も大きくかつ1弦はクリアでメロウに鳴ることを目的とした生音作り。コアロハのような音圧にカマカのようなメロウさ。この二つを合わせ持つことを最大の目標にしています。とても難しいことです。当然ながら箱は一つしかありませんから。さらにその上でバランスも取って行かなきゃならない。これらを研究するのは極めてやり甲斐のあることです。数本製作してだいぶ掴めて来ました。それら努力の甲斐あってオハナさんからスタイル9のショップオーダーを頂いたのでいよいよ来年早々からテナーのショップ展開が始まります。どうぞよろしくお願い致します!