彫刻

切り出した貝や木を象嵌するために罫書き線を切り込むのに昔はホームセンターにも売っているオルファのデザインカッターナイフを使っていました。黄色い方がそれです。3年前あたりから黒い方の彫刻刀を使うようになりました。理由は先端が0.1ミリだからです。オルファだとコアやメイプルなど堅い木材を何度か切り込むと刃先が鈍って切り込むというよりは押し込むような感じになってしまいます。やはり元々鋭利な上にさらに仕上げ砥石で研いだ彫刻刀は切れ味抜群。刃先が鈍くなったナイフでスプルースなどの柔らかい材を切り込もうとすれば間違いなく押し込んだ分だけ木の繊維を引っ張り込みます。そこに接着剤が流れ込んでしまいます。




しばらく封印していたボディエンドのオーナメントでしたが昨日、オーダー主様の一人からのメッセージで復活させることを決めました。「髭があった方が坂井さんのウクレレらしいですよ」の一行に胸を打たれました。昨年夏にとあるキッカケからオーナメントを入れることを控え、髭を入れるウクレレの数を減らしていましたが私のデザインに好感を持って下さる方もいるんだということに勇気を頂きました。とても感謝しています。ただ復活させるのではなく、少し髭の形を変えてみました。トンガリ山だった髭の両エッジを丸く落とし込むようなデザインにしました。よりマーティンのそれに近付けた形になりました。髭材は基本的には黒檀を使って行きます。テナーだけは髭を入れる予定はありません。