愛用されるものを作りたい

今から17,8年前の大学時代。キャンプ道具を積んで大型バイク(ホンダのX4)でツーリングによく出かけていました。千葉の外房、内房のキャンプ場に泊まりつつ周遊したり、山梨や長野までのロングツーリングをしたりしました。友人と二人で北海道を半周したことはとても良い思い出です。キャンプ場や一泊500円のライダーハウスを点で繋いで行き、苫小牧のフェリーターミナルから小樽、札幌、旭川、夕張、富良野、十勝、釧路、帯広を周りました。クマ牧場や気球に乗ったり漁港に隣接した市場で海鮮丼を食べたり帯広で豚丼を食べたり…。木村君、今どうしてるかな。社会人になってしばらくはまだツーリングに出かけていましたが、車の免許取得と同時に売って以来バイクには乗っていません。でも当時に使っていたテントやランタンなどのキャンプ道具は残っていました。最近になり物置きから引っ張り出して久しぶりに夜の工房に吊るして火を灯して使っています。

このランタンは工場製品ですが、近いうちに雪丘工房さんの真鍮ランタンをオーダーしてみたいなと思っています。制作者の行丘さん自身が長い間アウトドアで実体験して来て欲しいと思うものを一つずつ完全に手作りで製作しているランタン。工場製品にはない手作りの美しきと実用性が光っています。工場製品の数倍の値段ですが手作りのストーリーと制作者の想いを鑑みれば存分に値段相応の価値があると思います。それらが詰め込まれた小さなランタンはずっと愛用して行けるものと思います。

今までたくさんの方々がそんな想いを抱いて私のウクレレをオーダーして頂いていたとしたらこの上ない幸せです。もっと板を薄くするか考えたり側板の曲げ方を材質によって工夫したり。ネック角をほんの少し変えたりヘッド角を変えて弦のテンションの強弱を調整したり…。一本ずつに完成に至るまで様々なストーリーがあります。それが手作りの醍醐味です。愛用されるものとともに暮らす喜びを感じて頂けるよう私も職人の一人として努力して行こうと思います。