十人十色

音楽と料理は似ていると思います。…って料理できるわけじゃありませんがm(_ _)m

家族や友人ならばその人がどんな味付けが好みかよく知っているので作りながらその方向に加減して「あ〜今日も美味しいね」とし易いですね。

これが初めてのお客さんや初デート?とかだと相手が何たるかを深くは知りません。何度か食事していくうちにわかってきます。


自分にとって美味しいと感じる作り方が他人のツボのど真ん中に行くことはほぼないと思っております。とりあえず作ってみてどう加減してほしいのかを聞く。


そうやってその人にとって一番美味しいものに仕上げるしかない…。面白いことに「私からしたら全く美味しいと思わないものであっても、その人にとってはとても食べやすいものだったりする」なんてことがウクレレの仕上げには付き物です。他人から見たら反対のことが言えますね。

私個人としてはキラキラとサスティンが伸びまくる音はライブで扱いにくいです。サスティンは普通に伸びてくれる程度でよく、それよりも音の芯の太さを重視します。しかし世間一般に「よく鳴る」と言われ易いのは前者です。モコモコした音だとしてもある人にとってはそれが最も扱い易かったり。そういう意味でお店に出すウクレレは難しい。誰が弾くかも分からない。誰が弾いてもビビらないようにナット溝は高めにしてあるから正直弾きやすい状態ではない…。



お店で買った場合も個人オーダーの場合でも最初はとりあえずナット溝は高めの位置にしてあります。その方がよいといった方もたくさんみえるからです。ナットが高めであっても弦のテンションが低ければローポジションの弾きやすさはある程度確保することができます。溝は一度深く切ってしまえば戻すことが難しいからです。お店で買ったものにしても私のところに送って下されば必ず調整させて頂きます。うちのウクレレをお店で買う場合の考え方として鳴り方と見た目が気に入って頂けるものを購入し、しばらく弾いた上でどう改良したいのかを見定めて私のところに送る、調整して初めて好みのウクレレになるといった流れがベストかと思っております。


何がともあれオーダーのやり取りはほとんどの場合、初対面からのスタートです。まず仕上げたものをベースにしてご自身の最も扱い易いセッティングに持っていく必要があります。


かく言う私のテナーも納得行くセッティングに至るまで半年を要しました。ウクレレは完成してから「もうちょい」を模索して楽しむものですね〜^_^