アンプサウンド

今日工房に見えたオーダー主様ともお話したことですがアンプサウンドの作り方は人それぞれです。普段からアンプサウンドで練習したりライブしたりしている方々はそもそも自分にとっての最良のセッティングを探求し続けています。求めているものも十人十色。つまり慣れ親しんでいるセッティングがその人にとっての最良となります。命題が違えば答えも違う。ライブ条件が違えばピックアップも違う。最良のアンプサウンドを探すこと自体が楽しみでもあります。それをどこまで突き止めていけるのかは知識や技術に拠ります。ネットで調べるならば出来るだけ同じような命題下の事例を参照することが近道です。命題とは例えばライブ環境。普段のライブでどれくらいの音量が最大になるのかや演奏スタイルによって選択すべきピックアップのタイプが変わります。

野外ステージやショッピングモールのイベント会場での音量となるとコンタクトタイプではハウリングの不安が付きまといます。小さな箱(ライブハウス)でも大きな音量でライブをしたりバンドで他の楽器が大音量で鳴っている。その様な環境下でライブする可能性があるならばアンダーサドルタイプを選ぶ必要があります。よほど大きな音量でライブすることがなければコンタクトタイプを選択することが有効です。プリアンプ内蔵のアクティブタイプかパッシブタイプのどちらを選択すべきか。これも結論から言えば人それぞれの慣れた方を使うのが一番です。あえて条件があるとするならばライブのスタイルがどうなのかによって選ぶ基準があるかもしれません。

立って動き回るようなライブをするならば動く分のケーブルの長さが要ります。ケーブルが長いほどプリアンプまでの距離が遠くなる。それはまずい。だからウクレレ本体にプリアンプ内蔵のアクティブタイプピックアップを仕込んでおいて強い信号をDIに送るようにする必要はあります。反対に立った位置からほとんど動かない、または座って演奏するならば足元にアウトボードプリアンプを置いて、その先のDIに送れば良い。私の場合、後者のスタイルです。出来るだけウクレレ本体は軽くシンプルにしておきたいという点とあとはアウトボードプリアンプの方がより細かく音作りが出来るという点を理由にパッシブタイプピックアップを使っています。前者後者ともに共通して大切なことは良いケーブルを使うことです。
ケーブルの良し悪しひとつで音質はガラリと変わります。理由は単純。ケーブルは電気信号にとっての抵抗以外の何物でもないからです。粗雑な作りのケーブルほど微弱なピックアップ信号にとっての敵はありません。ピックアップ云々の前に多少高くても良いケーブルを使うことをお勧めします。街の中の電線を伝って届く電力。発電所で作られた時点のパワーは電線という抵抗のために大半の力をロスしています。ケーブルはまさに電線と同じ。長いほど抵抗が増します。つまりウクレレ本体からプリアンプまでの距離をなるべく短くしておくことがベストです。プリアンプで持ち直した信号はDIでバランスアウトされ、さらにノイズに強い信号となってPAに送られて行きます。
これから初めてピックアップの選択をする方はこのような十人十色のライブ条件を考慮した上で行うと良いかもしれません。まだどんなライブスタイルになるか分からないのならば、まずはパッシブタイプから始めてみると良いと思います^o^