木工工程

今から11年前。初めてウクレレを自作したときのことを思い出すと、段々と形になって行くのがとても楽しかったです。工程が進むにつれて凝ったことを思いついてはやったりして。
   今から思えば当時の私にはやっぱりウクレレのことをなんにも分かっていなかったということでしょう。むしろ分かりかけて来たのは本当にここ最近かもしれません。
   ウクレレの木工工程において一番重要な工程は何処かと問われれば材の選択とその製材、そして荒加工までであると思います。つまりスタートが全てだということになります。材の選択というのは単にマホガニーだったらホンジュラスかアフリカか、はたまたシンカー物かとかいったことではありません。
私は仕入れは信用している東京のファインウッドさん以外は基本的に貯蔵庫まで行って自分で見て選びます。同じ産地のマホガニーでも個体差が大きいからです。「日本人」と単に括っても東北人、関東人、九州人、沖縄人と微妙に違うのと同じで「ホンジュラス」にも微妙な違いがあります。
製材ではどの部分をどのように使うかに苦心します。どう使うかでその後の全てが決まるからです。
荒加工では板厚を計測しながら材によって異なる剛性を考慮して最も適した厚さまで落とし込みます。
ここまでで出来上がる音の半分以上は決まっているので木工の序盤はとても重要です。