左手指先での音作り

右サイドバーに貼り付けてある動画で「moon river」を弾いています。この曲はスローバラードですのでテンポは60で演奏しています。以前、名古屋ボトムラインでオータサンがMCでボソッと言っていましたが「今の子たちはみんな上手よ。速いのなんかを簡単に弾くでしょ。でもね難しいのはスローなの。」…。
これ以上の言葉がなかったので7年前に聴いたときにはその意味がよく理解出来ませんでした。最近徐々に色んな曲をやるようになってその意味が分かって来ました。確かに慣れないうちはスローテンポの中に生まれる「独特の間」に苦慮します。無理に埋めようとすれば一気に曲の本筋から逸れる。何もしないわけにもいかない。本筋に沿った絶妙なアドリブが常に求められるのがスローであることに気づいてきました。
スローバラードに限ったことではありませんが主題にしろアドリブにしろ、ただのっぺりと弾いてしまうのと味付けをしながら弾くのではまるで雰囲気が違います。ときには「泣き」のフレーズを入れたりします。音に表情を付けるときに大切なのは右手の奏法よりも左手指先のコントロールです。右手で発弦した音を左手指先がどう処理するのか。すぐに放して次の音に行くのか。あるいはビブラートをかけた後にスライドしていくのか。例えば1フレットの次に3フレットの2音を弾く場合、1、3とそれぞれ弾く弾き方と1から3へとスライドさせる弾き方があります。同様にハンマリングやプリングで処理する方法も選択肢の一つです。フレーズの中の頂点にはハンマリングを持って行く場合があります。と、いった具合にその時々でアドリブの組み立ての中で選んで行きます。

このような観点からもう一度この動画を見ると面白いかもしれません^o^